トーナメントは1回戦敗退。まあ仕方ない。気長に頑張るつもりだ。この後は運営の手伝いに回って、くじ引き係を任された。
向こうのテーブルでA級決勝戦の準備が整ったようなので、観戦に向かう。そのステージに立ったのはTakezoクン(小4・初段)とYuheiクン(小4・初段)。まだ幼い顔立ちの2人だが、将棋は辛口で大人顔負けの腕前だ。
両者とも緊張の中、Yuheiクンの先手でいよいよ始まった。横歩取りの駒組みから一手損角換わりに。この戦法に自信があるような指し回しだ。
20手目に△5四角打。これは攻めも見せながら先手の棒銀の攻めを牽制する攻防の一手。Yuheiクンは負けじと▲4六角を打ち返す。これは2筋の棒銀の攻めのときに▲2四同角が王手になる。お互いが読みを入れた角打で一歩も譲らない展開になった。このときの両者のギラギラした表情がカッコいい。
お互いに牽制が続く中、34手目の△7二飛にうなる。▲4六角のにらみをかわしつつ△7五歩からの攻めを見せた好手だ。後の△3九角が生じる機会をもつくっていたわけだ。
後手が馬をつくってから、先手は困った様子だった。あやを求めて抗うが、終始冷静な指し回しに苦戦する。ついにTakezoクンはしっかり読み切って踏み込んだ。一直線の読みの速さに感服した次第。
Takezoクン、優勝と三段昇段おめでとう!次回からS級だね。準優勝のYuheiクンも二段に昇段、おめでとう。おれもこの子等のように強くなりたいと思う!
Sクラス優勝は沖縄の大会に初参加のOgtaさん。この方は沖縄に転勤でやってきたそうで、なんでも東北地方では実力者とのこと。これから代表派遣クラスの台風の目になりそうだ。観戦する我々にとっては新たな楽しみが増えた。
今回も楽しい大会だった。協賛して頂いたすこやかグループの薬正堂さんと運営の連合会の皆様に感謝申し上げます。選手の皆様もお疲れ様でした!
おわり
*画像は個人の顔の判別が出来ないくらいまで画質を落として加工しています。どうぞご了承ください。