人工知能の核心/羽生善治
一年前にNHKで放映された「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」という番組がありました。あれはとてもおもしろかったです。本書(人工知能の核心/羽生善治・NHK出版)はその番組の取材を通して羽生先生が学んだことや考えていることをまとめたものになります。
人工知能というテクノロジーについて幅広く取り上げて分かりやすく丁寧に解説しており、さらに、これから起こりうる問題や今後の課題も提示するという、かなり密度の濃い内容になっています。
さて、この大作をどのようにまとめようかと付箋を貼りながら再読していましたが、アマゾンに本書を簡潔に要約した秀逸な投稿レビューを見つけました。そちらをどうぞご覧下さい、笑。
人工知能と将棋の関係では、「大量の情報を得ることに追われて、かえって自分の頭で課題を解決する時間がなくなっている」と羽生先生が懸念している箇所もありました。
最終章では「人工知能について知ることは、人間について深く知ることであるのかもしれません」と感想を述べており、将棋の強さだけを求めるのではなく、あらゆる知の領域に興味を持ってそれを追求する羽生善治という存在は、ほんとうに将棋界の宝だなあと思いました。
« ひらけ駒!/南Q太 | トップページ | 将棋沖縄リーグ記録集完成しました! »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 懐かしい本(2021.08.25)
- 受け師の道 百折不撓の棋士・木村一基/樋口薫(2020.07.12)
- 寄稿:級位者向け棋譜並べ・後編(2020.04.28)
- 寄稿:級位者向け棋譜並べ・前編(2020.04.26)
- 寄稿:行き詰まったら、羽生先生の「上達するヒント」を読もう(2020.04.11)
こんにちは。
千田に読ませたいですね。
天彦もポナに壊された感じですし。
ソフトとのかかわり合いもどうなっていくのやら…
話しは変わりますが7月の大会に参加予定です。
八重山からも4~5人行くと思います。
また、よろしくお願いしますね。
投稿: Kondou | 2017年4月13日 (木) 11時55分
羽生さんならではの見解はさすがです。ほかにもソフトの関わりについてありますので
どうぞお読み下さい。7月の大会への参加お待ちしております。楽しみですね!
投稿: ぷりうす | 2017年4月13日 (木) 15時25分