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2017年9月 5日 (火)

寄稿:第38回中学生選抜将棋全国大会に参加して・前編

8月3・4日に山形県天童市で開催された第38回全国中学生選抜将棋選手権大会に沖縄県代表として参加したYクンのお父さんから寄稿を頂きました。

 

 

Chugaku

観戦記:Tお父さん            
                                             
一度は行ってみたかった将棋の町、山形県天童市。今回は息子が代表になったおかげで一緒に行くことができました(最初で最後かも)。

この大会は、選手たちは大会会場でもある旅館(6~8人の相部屋)に泊まるのだが、付添者は自分で宿を取らなければならない。近郊のビジネスホテル等を取るのが定跡だが、親バカの私は、息子が2泊3日の団体生活を送れるか心配で、少し高いが同じ旅館に宿を取ることにしました。

本大会は、事前に参加選手の名簿等が送られてくるので、出場選手をある程度ネットで調べてみたのだが、研修会の上位者や全国大会上位の実績を持つ者が多数いて、予選突破の道は厳しいと感じました。

大会までの対策として、対振り飛車には居飛車穴熊等の持久戦、相居飛車には角換わりを主に勉強しました。苦手分野の強化を図ったのですが、大会前のネット対局ではレーティングが急降下し、不安一杯で大会を迎えることになりました。

大会前夜は、写真撮影・選手全員で夕食・開会式のリハーサルと大忙し。息子の部屋は九州各県代表の8人部屋。相部屋を嫌がっていた息子ですが、意外に平気だったみたいで安心しました。

そして当日の開会式。地元中学校の吹奏楽部の演奏をバックに選手一人一人が呼ばれ、スクリーンには選手名や学校名が映し出される感動的なものでした。将棋以外に何の取り柄もない息子ですが、小さい頃から将棋を続けてきてよかったと思える瞬間でした。

さて、1回戦。前日には組み合わせが発表されており、相手はW県代表。この子は研修会員で、アマ名人戦の県代表経験もある強豪で、初戦からきつい相手です。途中から対局を覗いてみると、相手の振り飛車に対し居飛車穴熊で対抗しているが、形勢は少し苦しい。周りが次々と終局していく中、両者20分の持ち時間を使い切っての30秒将棋。自陣に大駒まで投入し、珍しく粘る息子。相手も頭を抱え、時間ぎりぎりの着手が続く。しかし、最後は相手玉が中断まで逃げ出し捕まらない形になり投了。

 

続く

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