突き捨ての歩がやっと分かった
先日の大会で読者の方に「最近は技術を語りませんね」との感想を頂きました。ぷりうすの将棋にこういう話題を求める奇特な方がいらっしゃることに感激して、今回書いてみます。おれ、級位者ですけど、笑。
2017年8月9日 第7期リコー杯女流王座戦本戦トーナメントの室谷由紀女流二段 対 香川愛生女流三段戦の棋譜並べをしていたのですが、これまでよく分からなかった突き捨ての歩の意味がやっと理解できました。
ちなみにリコー杯やマイナビ女子オープンの過去の対局はネット上に公開されています。これら棋譜をマウスで操作しながら、盤と駒も準備して指で辿りつつ学んでいます。
実際の進行から離れて、参考局面へ進めても、パソコンの画面で簡単に元の局面へ戻せるので、便利ですね。また、観戦記者や棋士による大事な場面でのワンポイント解説が載っていますので、とても効率よく勉強できます。「なぜに女流棋士の棋譜並べなのですか?」とのことですが、女流棋戦では、振り飛車の採用率が高いのと相振り戦がとても多いので、効率よく必要な情報が集められます。
さて、52手目の△5五歩。後手玉をしっかり囲ってからいよいよ仕掛けます。ここは当然、▲同歩と取るわけですが、おれならノータイムでこの歩を△同銀と取ってしまい、▲5六歩を打たれ、しぶしぶ△4四銀と引いてしまう。だから、いつまでたっても昇級できない、泣。
後手は、△6五歩と入れます。ここで▲同歩と取ってしまえば、△5五銀▲5六歩に△6六歩と打てます。これよこれ、こういう感覚が必要なんだ。なるほどね(実際は▲同歩と取らずに▲7七桂という後手の読みになかった一手が指されたわけですが)。
歩の突き捨ての感覚は本を読むだけではなかなか身に付かないので、しっかりと棋譜並べをして指に染みこませたいですね。
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