堤防を築こう
級位者ですが、今回も技術を語りますのでお付き合い下さい。
先日の24の対局で投了図の美しさに感動しましたので、皆様にもお裾分けできればと思います、笑。
ぷりうすが後手番で、48手目に待望の△5七桂不成と跳ねることが出来た。その金取りに構わずに、相手はこちらの飛車を詰ましにきました。飛車は逃げまどい、やっとターンがまわってきました。さて、この桂馬どちらに成るのがお得なのでしょうか?
(1)右に桂成りすると同銀とされて、桂馬と金の交換に終わってしまう。美濃囲いを崩すことには成功するが、そこからどうする?(2)左に桂成りすると金得だし、数手後に△6八歩成もあるので、向こうの飛車をいじめらることが出来そう。さっきの仕返しをしなくては。
ということで、(2)を選びます。58手目に歩成りも出来て、次は飛車を召し捕るつもりです。
ただ玉形の差は歴然でこちらの分が悪い。飛車を取られたら、あっという間に頓死しそうで怖い。当然、向こうはこちらの飛車を詰ましにくるはずでしょう。うむっ!? 素敵な攻め筋を見つけました。どうかこれに気づきませんようにと願いを込めて、敵玉のコビンに歩をあわせる。
取るわけないよね。次の△5五角打ちの王手飛車でジ・エンドなので、笑。
それからしばらく双方の応酬が続きましたが、敵の猛攻をしのいでやっと勝てました(△2七銀成までの一手詰め)。
終わってみれば、相手の飛車を封じ込んだ6筋の堤防が重要な役割を果たしていたようだ。飛車を詰ます余裕はありませんでしたが、飛車の横ぎきを止めれたことが勝利につながったかなと。ようやく勝てた安堵もあってしばらくその投了図に見とれていました、笑。
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