2018年学生大会・沖縄県予選 応援に行きました・中編
注目すべき対局はいくつもありました。しかし、3つの大会が同時に進行しているので、落ち着いて観戦することが出来ません、泣。
今年の小学生・高学年の部には有段者が7人もいます。やはり彼らは予選リーグを土付かずの2連勝で抜けました。(1人は2勝1敗でしたが)
決勝トーナメントのくじ引きは、支部対抗戦の団体部門のチームメンバーの3人が同じ山に振り分けられてしまいました。いつもは仲の良い3人ですが、今日は遠慮することなく全力でぶつかります。
Tクン(小6・四段)とAクン(小5・五段)は2回戦で当たり、Aクンの勝ち。準決勝戦のAクンとSクン(小4・四段)は、Sクンが勝って決勝戦へ進みました。彼らの将棋は内容の濃いものでした。棋譜の記録を取っていないことが残念でした。
いよいよ決勝戦。久留米王位戦の本戦に出場してきたばかりのSクンには、向こうで学んだ成果を見せてほしいです。もうひとつの山から、先日の文科杯・団体戦の小学校部門で優勝したチームに所属するKクン(小4・初段)が勝ち上がりました。彼は早見え早指しのとても強い子です。
席に付くまでは落ち着きなくふざけた様子の2人でしたが、記録係が着席して対局の準備が整うと、真剣な顔つきで将棋盤に駒を並べ始めました。
Sクンの先手でいよいよ対局開始。角換りの将棋でした。たんたんと駒組みが進む中、Kクンの銀が果敢に攻め込むタイミングを伺っています。32手目で△8六歩▲同歩△同銀▲8七歩△同銀成▲同銀△同角成と進みました。
この△8七角成に対する先手の切り返しの一手は?
解答は▲8三銀。これで後手の飛車先を止めて8筋を守ります。ぷりうすは振り飛車党なので、こういう手があることを知りませんでした。この銀打ちを可能にするために、十数手前に▲5六角を指していたのですね(対局中は何やってんだろ?と思いました、恥)。
Sクンはノータイムでこれを指しました。ここでKクンは長考に沈む。不利になった後手のKクンは、その後も小駒で攻め続けたのですが、以降はSクンが上手く対応して押し切りました。79手まで先手の勝ち。
Sクンはこれで倉敷王将戦への県代表は小1から4年連続の獲得になりました。今度は昨年以上の好成績を収めることを期待しています。優勝おめでとう!
つづく
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