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2018年12月15日 (土)

大石直嗣七段にインタビューしました・前編

11月23日にわれら琉球支部は大石直嗣先生をお迎えして、勉強会を開催しました。移動の時間を利用して、子供の頃から奨励会に入るまでを中心にインタビューしました。2回に分けて掲載します。
*なお本記事は、事前に目を通して頂き、大石先生のご了承のうえ掲載いたしております。

 

Q:将棋をはじめたきっかけは「小学一年生のときに父から教わった」ということですが、自分から誘ったのでしょうか?

A:よくご存じですね(笑)。そのころ、4目並べが好きで、家族や親戚とやっていたのですが、かんたんに勝っちゃうので、母が父に「息子に将棋を教えてあげたら」ということがきっかけで、将棋を教えてくれました。

Q:お父さんは将棋が強かったのですか?

A:アマ二段くらいでした。それまで外で遊ぶのが好きでしたが、将棋を覚えてからは、駒を並べて父の仕事帰りを待っているようになりましたね(笑)。

Q:他にはどんなことに興味や関心がありましたか?

A:将棋以外には友達とサッカーしたりドッジボールをするのが好きでした。

Q:どのような性格のお子さんと言われてましたか?

A:昔は集中力がなかったと言われてましたが、どうなんでしょうね。将棋と出会ってからは集中力を身につけることができました。将棋と出会って良かったと思います。

Q:将棋道場や将棋教室には通われましたか?

A:アマ3級くらいのときに関西将棋会館の子供セミナーに通っていました。ある程度力をつけてから研修会に入りました。小学3年生くらいの頃でした。DからCクラスにあがったときに、師匠(森信雄先生)からうちへ来ないかと誘われました。そこで兄弟子達に教えて頂くようになりました。

Q:小学生の頃はどんな将棋の勉強をしていましたか?

A:棋譜並べや詰め将棋はあまり好きじゃないので(笑)、実戦ばかりやっていました。たくさん指して、感想戦で悪かった所を勉強して、実力をつけていきました。

Q:その頃、周囲には将棋のライバルや友達はいましたか?

A:届かない存在でしたが、1,2年上に稲葉(陽八段)さん、1つ下には豊島(将之二冠)さんがいらっしゃいました。彼らに追いついたことはなかったのですが、常に目標にしていたのかなあという気はします。

Q:学校ではどのようなお子さんだと先生の評判でしたか?

A:宿題の夏休み新聞にも将棋のことばかり書いてましたので、この少年は将棋がとても好きなんだなあという風に思っていただけたはずです(笑)。

Q:アマ初段になられたのはおいくつのときですか?

A:小2か3年生の頃です。

Q:プロ棋士を目指そうと意識されたのはおいくつでしたか?

A:奨励会はプロ棋士を目指すところなんですけど、周りが奨励会に入っていくから、自分も受けてみようかなあという風に(笑)。級位者の頃は同期に追い抜かされることはいやだなあということと、がむしゃらに勝ちたいという気持ちだけでいっぱいでした。プロを意識するようになったのは、有段者になった頃ですね。

 

続く

 

Oishi

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