2019年・久留米王位戦へ応援に行きました・後編

決勝戦は場所を替えて和室で行われました。選手や観客は大盤解説会場へ移動して激闘を見守ります。
決勝戦へ進んだのは、大分県代表のHさん。言わずとしれたアマトップの強豪です。これまで久留米王位の優勝は5回、準優勝も5回という最多の記録を誇っています。豊川先生が、一言で言うなら「九州のモンスター」とHさんを講評しました。
対する宮崎県代表のS君は高校2年生の俊英。昨年は、準決勝戦でHさんを破って準優勝。また、4月の支部名人戦の西地区大会の本戦でもHさんに勝っているので、今度こそ優勝との意気込みを強く感じました。

S君の急戦による相居飛車の将棋でした。自陣角をセットするまでは定跡手順との解説でしたが、振り飛車党のおれには、難しすぎて分からない。数手後に次の一手問題が出題されましたが、空振りしました、恥。今回は3択による出題ではなく豊川先生のヒントを参考にして、予想手を書いて提出するというスタイルでしたのでまぐれ当たりがありません。豊川先生はS君の終始落ち着いた指し手に感心している様子で、「間違いなく強くなる」と太鼓判を押しました。
しばらくして再び、次の一手問題が出題されました。ヒントはプロ好みの歩の手筋。大盤をよ~く見ると歩の使える筋が2つしかありません。「5四歩の垂らし」で間違いないなと確信しました。正解者が25人ほどいました。2枚用意されていた豊川先生の直筆色紙は抽選ということになり、見事その1枚を引き当てました。くじ運は決して良くありませんが、望外の喜びでした!

S君の猛攻を丁寧に受けきり、Hさんが勝ちました。見事、昨年の雪辱を果たしました。
現在、Hさんは新人王戦にもアマ代表として出場しており、3連勝の成績で現時点でベスト8。まさに絶好調のなかでの今回の対局でした。
戦いを終えたばかりの2人が観客の温かい拍手に迎えられて、舞台に登場しました。S君は「負ければやはり悔しいです」とぽつり。それでも昨年に引き続いての準優勝という成績は立派でした。Hさんは「自滅しないじっくりした将棋を指せた」とほっとした表情のようでした。Hさん、新人王戦での快進撃を期待しています。

豊川先生のダジャレの連発で笑いが絶えることなく盛り上がった大盤解説会でした。遠くから来て良かった。運営にご尽力頂いた関係者の皆様や熱闘を繰り広げた選手の皆様、お疲れ様でした!
おわり
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