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2019年10月 3日 (木)

小説 棋士銘々伝/藤沢桓夫

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先日、某オークションにとても興味深い物を見つけました。それは<作家・藤澤桓夫が懇意にしていた升田幸三氏から贈呈された駒と直筆の掛け軸>でした。とても手の出せる値段でなかったので、入札を迷うこともありませんでしたが、眼福にあずかることはできました。

藤沢桓夫(ふじさわ・たけお)という作家は恥ずかしながらこれまで知りませんでした。明治37年生まれで、昭和の大阪を舞台にした大衆小説家として有名な方だったそうです。また大の将棋ファンとして知られ、内藤國雄九段のエッセイ「気になっていたこと 名人の背中」では、「当時、関西の全棋士が先生と呼んでいた」と紹介されており、「当時マスコミに取り上げられることの少なかった将棋界の広報的な役割を果たされるなど、真にありがたい愛棋家であった」と藤沢氏への感謝が綴られています。

200冊以上の著作の中から手始めに「小説 棋士銘々伝/藤沢桓夫(講談社)」を古書店で購入し、さっそく読了しました。阪田三吉・木見金治郎・神田辰之助・大野源一・升田幸三・大山康晴という実在の棋士たちを主人公とした7編の小説が収められています。明治から大正、昭和の時代に登場した棋士の名前は知っていましたが、大阪将棋界の流れとその師弟関係は初めて知りました。

木見門下から登場した、大野源一を筆頭に升田幸三・大山康晴と続く、才能豊かな兄弟弟子とその人間像を描いた作品はどれも読み応えがありました。
特に升田・大山の両巨頭は、後年のイメージがあまりにも強すぎますが、彼らにも幼い頃があり、続く内弟子時代がありました。小説では彼らの青春時代の人となりがいきいきと描かれていました。今の時代からは想像もできない、人の世の移り変わりを知ることも出来ました。機会があればどうぞお読み下さい。


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「将棋の博物誌/越智 信義(三一書房)」に昭和10年に撮影された木見一門の写真が掲載されていましたので、ご参考までに。

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