将棋指す獣/左藤真通&市丸いろは
主人公は女性初のプロ棋士を目指す弾塚光。訳あって奨励会を退会するが、もう一度プロへ挑戦しようとアマ大会へ挑む。そこで連勝を続け、ついに日本一となる。次なるステップの三段リーグ編入試験を目指す。
「しょうぎさす・けもの」だとばかり思っていましたが、正しくは「しょうぎさす・けだもの」でした。「獣」は「けもの」と「けだもの」のどちらも読めますが意味が異なります。「けだもの」なら「人間らしい心をもたない人をののしって言う語」ということにもなります。それほど過酷な勝負の世界に生きる者の物語ということです。
主人公の将棋を観たプロ棋士が「勝つために相手の手を殺し続けた...負けた相手の気力を奪う手を平然と指し続けた... 恐ろしい将棋だ...ケモノなんかじゃねえ...あの女はケダモノだ」と。それを踏まえてのタイトルなのでした。

この漫画は、2018年5月に月刊コミックバンチで連載が始まりましたが、先週、待望の第3巻(新潮社)が出ましたので、ご紹介。監修は瀬川昌司六段。主人公以外の登場人物がディフォルメされて描かれており、それが好き嫌いの判断に影響を与えそうですが、キャラ立ちは出来ていると思います。あと全体的に絵が上手いなと。物語もテンポ良く進みます。これからの展開が気になる伏線もいくつかあって、早く続きを読みたいです。第4巻は2020年の4月予定なので、当分はお預け。それまでコミックを何度も読み直します。おすすめの将棋漫画ですので、ぜひどうぞ。

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