世界にひとつだけの宝物

当ブログにて、「指に染み込ませたい極上手筋/畠山 鎮」を以前ご紹介しましたが、覚えていますか。
2016年7月~12月までの半年にわたり、NHK将棋講座の別冊付録で連載されましたが、これまでの付録とは一線を画する内容でした。技術のレベルが高いだけではなく、「自分の手」を自信を持って指していくことの大切さを教える指南書ともいえるシリーズでした。「次の一手問題」形式で進みますが、関西奨励会での厳しい指導の逸話がいくつもある先生だけあって文中にも同じような言葉が並びます。
何度も読む価値があると思い、この六冊を製本しました。「いつか畠山先生にお会いして(この合本に)揮毫と落款を頂いたら、世界にひとつだけの宝物になります」と、2年前に書きました。とうとう願いが叶いました。

先日(10/26)の宜野湾将棋道場支部の研究会に講師として畠山鎮八段が招かれました。揮毫をお願いしますと合本を差し出すと、先生は驚かれました。「自分のは一冊がどこかにいっちゃっているんだよなあ」とのことでした。いまでもNHKにはこの雑誌の在庫問い合わせがあるそうです。付録が単行本化されたことはこれまでありませんが、出版するだけの価値はあると思います。関係者の皆様、「指に染み込ませたい極上手筋」の増補改訂版をぜひご検討下さい。

「自信を持って指してたね」とKantaクン
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