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2020年4月26日 (日)

寄稿:級位者向け棋譜並べ・前編

前回に引き続き、寄稿を頂きました。あちゃ~。ぷりうすまったく更新していないんですね、反省。

 

応援さん:

将棋上達法は昔から多くの先人たちによって論じられてきました。
本稿では、上達法の中でもあまり論じられることの少ない(ように感じられる)棋譜並べについて、私なりの考えを綴ります。

有段者である私は、棋譜を並べるとき、その将棋の指された時代における戦法の流行について意識をしつつ、構想の立て方や手筋、終盤の速度計算に注意を払っています。その棋譜に解説があれば、当然、全て目を通し変化手順を追います。

しかし、級位者と有段者では実力差があるため、勉強法は異なります。級位者が上に書いたようなことを行うと、キャパオーバーしてしまいます。自分の実力にあった棋譜並べの「戦略」を立てて、スムーズに、かつストレスをためずに行うほうが良いと思います。

そもそも定跡本をあまり読んでいなかったり、棋譜並べに慣れていないと、いきなり「▲7六歩」「△3四歩」と棋譜が始まっても、「7六ってどこ...」と戸惑い、将棋盤の右端から1、2、3、、、と数えてしまうかもしれませんね。そういう方は、棋譜の解説を読み、理解する余裕はありません。棋譜並べが嫌になって止めてしまうでしょう。

まずは、棋譜を最初から最後まで盤上に再現することだけを目標にしましょう。とりあえず、スラスラ棋譜を並べられるようになるまで、そうやって練習するのが良いでしょう。
そして、慣れてきたら、どこか途中の局面で立ち止まって、形勢判断をしたり、自分だったらどういう方針をたてるか考えてみましょう。さらに余裕が出てきたら、そこで初めて解説を読みましょう。

 

つづく

 

Unnamed

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