雪と花/門脇由
ビッグコミックオリジナル増刊号は2ヶ月ごとに発刊されるマンガ雑誌だが、書店でもなかなか見かけない。また、アマゾンでさえ新刊は電子書籍のみの販売で、どうやら少部数刷りのよう。長年これを定期購読しているが、今から10年前くらいに読んだと記憶する、ある将棋マンガがずっと心に引っかかっていた。
その頃、まだ将棋に関心がなかったので、お気に入りの記事だけ切り取って、雑誌は処分していた。このブログを始めて将棋マンガにも関心を持つようになって、あの連載をふと思い出した。とある奨励会員の日常をガリ版刷りのような技法で描いた黒っぽい絵が印象に残っているだけで、そのタイトルや漫画家の名前は覚えていなかった。いくつものキーワードを組み換えて検索したところ、「雪と花/門脇由」という作品がとうとうヒット。
これは2009年に第64回小学館新人コミック大賞の入賞作(青年部入選)。ぷりうすが読んでいたものは、この受賞がきっかけとなり、同じタイトル名で後日談を描いた連載(10回にわたり雑誌掲載)だと分かった。
夭折した妹の分まで将棋を指す兄の奨励会の物語。懐かしい昭和の匂いのする内容だが、今日のような寒い日にふさわしいかと思い、ご紹介。
残念ながら、一連の作品は単行本化されておらず、これらを読むには当時の雑誌を求めるしかない。2年かけてやっと3冊集めたが、10年も前の雑誌なので収集は行き詰まっている(小学館さま、ぜひ単行本化して下さい)。雪と花/門脇由
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