寄稿:支部対抗戦九州ブロック応援記・後編
「対局開始!」。審判長の合図とともに第1試合が始まりました。持ち時間20分秒読み30秒ということで、終わるまで1時間くらいはかかりそうです。
私のドキドキもマックスで、不安で不安でいてもたってもいられません(勝利を信じるしかないんですが...)。県内の大会でもそうなんですが、応援に行ってもなんだか落ち着かなくて、勝ち負けの結果を受け入れるのが、私上手じゃなくて...。応援に行かれる親御さんは皆さん同じじゃないかと思います。
そわそわしながら待って50分が経過した頃、息子が相手の方と挨拶しました。もしかして終わったかも。席を離れて私に駆け寄ってきた息子が一言「お母さん勝ったよ」。嬉しさと安心で私はぐったり。まもなくチームメイトのお二方の対局も終わり、なんと見事3人勝って、チーム勝利で絶好のスタートを切りました。
休憩を挟み、スケジュール通りに2試合目以降も進行していきます。チームの健闘を信じながら、気分転換に外出。前から行きたいとなと思っていたショップが、会場の近くにあるのでした。応援はもちろんなんですが、家事から離れて、たまには楽しみたいなとも思っていたのです。
なんだかんだで数時間が経ち、会場へ戻りました。息子を見つけて経過を聞くと、2局目以降は善戦するもあと一歩及ばず。まさかの連敗で優勝が大変厳しい状況になっていました。チーム一丸となって諦めずに挑んでいましたが、最後の対局も及ばず。残念な結果になりましたが、息子は久々の緊張感の中でも将棋が楽しめて、とても充実した様子でした。
チームのお二人も「次は頑張りましょう」と落ち込む様子もありません。凄いですね。閉会式が終わり、Koさんは直ぐに空港へ向かうということで、現地でチームは解散。
小学3年生で将棋を始めた息子は、今年、高校生になりました。奨励会を目指して強くなることを追い求め、楽しむ事が出来なくなっている時期もありました。息子がこの日、まるで将棋を始めた頃のように、夢中になって楽しんでいる姿を見る事が出来て嬉しかったです。
息子には新しい目標があるようです。親としては全力で応援していければと考えています。高校生活を充実させつつ楽しみながら、将棋も頑張ってほしいですね。
おわり
ぷりうす:Tママさん、素敵な親子関係ですね。うらやましく読みました。寄稿して頂き、ありがとうございました。T君のこれからの歩みが楽しみです。
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Tくんお疲れ様、Tママも御同行お疲れ様でした。
勝ち負け以上に、あの舞台で将棋を指すことを経験できたのも、必ず今後の力になりますよね。
個人戦では味わえない団体戦ならではの緊張感も経験できたTくん、更に大きくなったことでしょう。
今後も期待しています。
kiさん、koさん、Tくんお疲れ様でした。
投稿: J・Sの父 | 2021年5月 1日 (土) 23時20分