花四段といっしょ/増村十七
新しい将棋マンガコミックが6月に出ていたんだ! 島井女流棋士のTweetでそれを知って、あわてて購入した次第(誰も教えてくれないんだから)。販売開始からたった1ヶ月で2刷目なので、人気のようだ。
「花四段といっしょ/増村十七(朝日新聞出版)」の第1巻を読了。どこで掲載しているか調べたが、紙媒体ではなくネットで連載しているらしい。

主人公の花すみれ四段は、C級2組に所属する若手プロ棋士。性格は温厚で、対局中に脳内にうずまく雑念といつも格闘している。これが彼の特徴だが弱点でもあるので、タイトルを狙える力はなさそう。また、将棋以外でどう稼ぐかにも悩んでいる様子。
そんなちょっと変わった花先生をメインに将棋界という特殊な境遇に生きる仲間達をコミカルに描いた本作だが、本格将棋マンガかと訊かれると、う~ん、悩ましい。いちおう「将棋の棋士のお話です」と帯にはある、笑(先崎先生のエッセイに近い感じかな)。
監修に複数の棋士の名前があり、取材したエピソードを膨らませて描いているようだ。
我々素人から見ると、プロ棋士は集中力の塊のような存在だと思うが、実際のところ、プロの先生方も対局中はいろんな雑念と戦っているのかなと想像してみるのも楽しい。そういうゆるいストーリーばかりで、読んでほのぼのさせられる。絵も達者だ。将棋ファンにお勧めのマンガなので、ぜひどうぞ。

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