2024年・新春将棋大会に参加しました・後編
いよいよB級の決勝戦。激戦を勝ち抜いたのは、B級常連軍団の紅一点のAkkoさん(一般・3級)。対するは、Koutaroクン(小4・1級)だ。彼は居飛車も振り飛車も指せて、とにかく強い。おれは感想戦にも負けて往復ビンタをもらったことがある。
しかし、今日のAkkoさんも絶好調。ここまで快進撃で来たので、いけるんじゃなかと期待が高まる。
準備が整い始まった。先手Koutaroクンの四間飛車にAkkoさんは三間飛車。これは彼女の得意戦法なのだ。飛車交換からお互いが香車を取り合う。勝負の分かれ目はこのあたりではなかっただろうか?
▲7七角と後手の龍に当てたときに、この龍を逃がさずに△4四角として、▲9九角△同角成と進んだ。龍と角の交換になるが、これはもったいなかった。角2枚で先手陣を攻略するのは難しいのではなかろうか。ここは一旦、龍を逃がすべきだった。
数手進み、後手陣に迫る2枚の飛車をセットされてから、Akkoさんの焦りが伺えるようになった。▲3二成香△5一銀引と進んだ局面でクエスチョン。 級位者らしくない先手の次の一手は?
答えは▲6二歩。焦点の歩の手筋だ。これが指されたときにギャラリーは思わずうなった。5筋の金銀で取れば4二の効きが減ってしまい、▲4二成香を指せるようになる。△同玉だと攻め駒に近づく。どの駒で取っても味が悪そうだ。本譜は△同金上としたが、金が上がったために、5一の銀が動けなくなってしまった。この場合も▲4二成香を指せる。
この将棋はKoutaroクンの完勝譜になった。優勝、そして初段おめでとう!一方、Akkoさんは決勝戦の緊張で落ち着いて指せず、思うように出来なかったと悔しがっていた。いやいや、準優勝という結果は見事だ。
本大会は大いに盛り上がった。最近、出来たばかりの高校将棋部や新しいサークルの子供達の参加もあった。2024年は将棋愛好家の裾野が広がって、県内大会がもっとにぎやかになりそうだ。
おわり
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