日本将棋連盟八重山支部のこと
八重山将棋祭りが盛況のうちに閉幕して、その晩の懇親会におじゃまさせていただきました。場所は繁華街にある居酒屋「一仙」さん。
およそ10人の支部会員と高田先生を交えて「本日はお疲れ様!」とまずは生ビールで乾杯しました、うまい!大会には来られなかった会員さんも続々やってきて座はますます盛り上がりました。初代支部長で現在は会長のYさんの20年以上も前のお話がおもしろかったので、ここでご紹介します。
<いつものように仲間が集まって将棋を指していたときに、誰かが「本島でも力が通用するか、確かめに行こう」と提案した。我々は小さな島の将棋指しだが、決して井の中の蛙ではない。それを証明するために、意気揚揚と那覇で行われる大会に出場した。だが、そこで生まれて初めて対局時計というものを目にした。これに気を取られて集中できずに、皆ぼろぼろ。島に戻って、お金を出しあって対局時計を買った。しばらくは「指して押す、指して押す」とこの練習ばかりしていたよ、笑>
ほかに離島ゆえの苦労や不便さとか離島ゆえの人情の厚さのお話も伺って、大先輩の昔話を興味深く拝聴させて頂きました。座も落ち着いたところを見計らって、支部長のIさんが襟を正して、本日の大会のお礼と会計報告を始めました。次に、さ来年の将棋祭りは10年の節目の年ということで、盛大に催すためには、これからどのように準備していくかという話題になりました。
幼稚園児や小学生への普及をどう進めるか、将棋にふれたことのない人にその魅力をどう伝えるか、大口のスポンサーをどう見つけるかとか、課題はたくさん出ました。「女流棋士も呼びたい」と提案されました。誰々が良いと、皆がイチ推しのメンバーを熱く推薦するのですが、これは意見がまとまらず、笑。
石垣島の人口は5万人足らず。しかし小さな島の支部会の活動がこんなに活発に運営されていることが素晴らしい。「離島は他にやることがないから」と結論づけるのは安易な考えです。70代から30代までの支部会員が世代をまたがって仲良く付き合い、そこで世代間の交流がちゃんと出来ていました。将棋好きが集まって、まとまり、組織がうまく運営されています。
八重山支部の皆さん、楽しい宴にお誘い頂き、ありがとうございました。また、いつかおじゃまします。