書籍・雑誌

2018年9月29日 (土)

振り飛車なんてこわくない

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NHK将棋講座テキストを半年間、予約しました。10月から深浦康市九段を講師に迎えて、「振り飛車なんてこわくない」の講義が始まります。ただでさえ、振り飛車党受難の時代に困ったものであります、泣。
ですが、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」と孫子の兵法にありますように、居飛車目線で自分の得意戦法を再検討することも大切かと思います。
深浦先生が半年間にわたり、「対振り飛車の急戦」の序盤~中盤の戦い方について講義しますので、しっかりと学びたいですね。

今月号の特集は、「四間飛車の守りを崩そう」ということで、四間飛車の守りを右銀急戦で破る方法を特集しています。振り飛車党にとっても、その対応策は知っておかねばなりません。うろ覚えなので、今一度復習して10月の大会にしっかりと備えます。

深浦先生は2015年の新春将棋大会に来賓としていらっしゃいました。当然、ぷりうすも持参していた深浦先生の本に揮毫して頂きました。物腰が柔らかく、穏やかで品のある先生でしたよ。懐かしいですね。

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台風24号が本島を直撃しており、深夜から猛烈な風雨が続いています。本日は自宅で将棋の勉強をして過ごしています。皆さんも、十分お気をつけてお過ごし下さい。

2018年9月21日 (金)

リボーンの棋士/鍋倉夫

将棋漫画の「リボーンの棋士」を読みたくて、週刊スピリッツ(小学館)の定期購読を始めました。

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主人公は奨励会を年齢制限で退会した青年です。挫折から立ち直ったつもりでしたが、将棋への想いを断ち切ることが出来ずに、悶々として暮らしていました。あるきっかけから、「やっぱり将棋は楽しいです!!」と再び、目覚めることになりました。町道場で根暗な元奨の友人と再会したり、親が奨励会受験を許さなかった現役アマ王者が登場してきたあたりから、彼らとの絡みでストーリーが膨らんできました。

第3話から棋譜監修に鈴木肇の名前が記載されるようになりましたが、その鈴木さんは先日の第72回アマ名人戦・全国大会で優勝された方です。元奨励会員で、現在は神奈川県内で将棋教室を開催されています。「リボーンの棋士」の主人公と鈴木さんのイメージがどことなく重なってしまいますが、今後の展開が益々楽しみです。今月下旬には、待望のコミック第1巻が出ます。

第10・11話で三段リーグの紅一点と練習対局の場面があります。主人公の先手で、▲7六歩△3二飛▲2六歩に対して△3四歩という、セオリーを無視した手を指されて、主人公が考え込みます。この続きとして以下の場面が描写されますが、ここでうん?悩んでしまった。

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「飛車があった場所に、角が...」「飛車と角が入れ替わった...?」とセリフがあるのですが、どうしてこうなったのか、そこまでの手順が分からない。息子に「この画って、ミスってない?」と訊いたら、そんなことはありませんでした。

(△3四歩の局面から)▲2二角成△同飛▲6五角△7四角▲同角△同歩▲5五角△8二角▲2二角成△同銀という手順で進んだら、この局面になるそうだ。この△3四歩は数年前に管井先生が指していて、初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△3二飛という手順もあるとのことでした。その4手目△3二飛戦法を今年も管井先生が採用して勝利していることを教えてもらった(対行方八段戦・2018年5月)。なるほどなあ。これを知っていたら、このシーンで悩むことなく、にやっと楽しめたのですね、汗。

「リボーンの棋士」が将棋ファンに支持されて、長期連載されるように応援しています。

2018年9月 8日 (土)

うつ病九段/先崎学

先崎学九段の「うつ病九段(文藝春秋)」を読了しました。サブタイトルは「プロ棋士が将棋をなくした一年間」です。

当ブログでもっとも読まれている記事のひとつに、2017年9月に書いた「先崎学先生の快復を祈って」があります。去年の8月初旬に「一身上の都合」という理由で突然、先崎九段の一年間の棋戦休場が発表されました。ネットではその詳しい理由を探るべく、当方の記事も読まれていたようでした。

「うつ病九段」は、その休養期間中に先崎先生の身に何が起こったのかについて、綴ったものです。将棋と日常の暮らしについて書かれたエッセイだと思い、軽い気持ちで読み始めたのですが、その中身はうつ病前夜から回復に至るまでの生々しい闘病記でした。これまで「うつは心の風邪」というキャッチコピーで表現されているように、誰でもかかるが、薬を飲めば治る程度にしか理解していませんでした。しかし、実はそういう甘いものではありません。「毎日、死にたいという気持ちとのたたかい」と記述されているように、うつ病がどれほど怖い病気なのかということをこの本で知ることになったのです。

先週の日経新聞の書評コーナーに、だいぶおやせになった先崎先生の写真が掲載されていました。「これからも、ふつうに対局して、ふつうに仕事して、ふつうに生きていく。それだけのことと思う」と答えていらっしゃるように、少しずつでも前進していくという気概を感じて、とりあえず安心しました。

家族と自分の健康がどれほどありがたいことなのか、支えてくれる家族や仲間のいることの大切さも改めて認識することになりました。

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2018年7月16日 (月)

棋士という生き方/石田和雄

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この連休は将棋世界8月号・特集の「角交換相振り飛車」を勉強している。
目から鱗が落ちるような手筋のオンパレードに「なるほどね~」と頷きながらメモをとっているのだ。学んだ成果が生かせるか、さっそく24で試してみよう。

すでに引退されて、現在は後進の指導にあたっていらっしゃる石田和雄九段の「棋士という生き方(イースト新書)」を読了しました。佐々木勇気や高見泰地の両棋士の師匠として最近はよくメディアで拝見しますね。これは知りませんでしたが、200名以上の支部会員を誇る日本一の東葛支部の師範も務められています。

1947年生まれの生い立ちから始まり、棋士になるまで~棋士生活~引退後までの人生を振り返っています。特に石田先生の若き全盛期の活躍ぶりの章はとてもおもしろかった。大山康晴や升田幸三といった昭和の名棋士が覗かせる勝負の世界の厳しさや素顔も知ることができました。
棋士という生き方や生活がどういうものなのかという、石田先生の人柄の良さも文面から伝わってくる好著ですのでぜひご一読をおすすめします。

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サイン本なのだ。

2018年6月29日 (金)

AIが起こす棋譜革命

6月23日の日経新聞の「真相深層」は読み応えがありました。「AIが起こす棋譜革命」というタイトルで、記者は山川公生さん。

囲碁や将棋で人間がAIに破れてからの1年をわかりやすくまとめている記事でした。前半では囲碁界の現状が解説されており、最近の大会で起きたハプニングや韓国や中国の囲碁棋士がAIとどのように付き合っているのかを知ることが出来ました。

後半は将棋界の現在について。積極的にAIを活用する若手の棋士の活躍が目立つとありました。藤井七段の戦い方を例にあげ、「プロ棋士の間では新しいセオリーの模索が始まっている」とありました。これまでの常識とどう付き合うかという課題も出ているようです。

もう少し詳しくご紹介したかったのですが、有料記事ですのでご勘弁のほど。(日経のHPで読めますので検索してみて下さい)

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PS/本日(6/29)午前9時に台風7号が発生しました。暴風を伴って日曜日に本島に最接近しそうとのこと。将棋大会が行われるか心配ですね。

2018年6月14日 (木)

四段昇段の記セレクション

将棋世界7月号付録の「四段昇段の記セレクション」を読了しました。

三段リーグ戦を勝ち抜いて、プロ棋士が新しく誕生したときに「四段昇段の記」が掲載されます。年2回楽しみにしている記事です。1992年から始まり、今回の付録にはこれまで登場した棋士26人分が再録されています。

全体的にはプロ棋士になれたという感極まる喜びよりも、対岸の見えない暗黒の海を泳ぎ切ってやっと無事に辿り着いたという虚脱感を感じさせるものが多いように思いました。三段リーグをもうやらなくていいという安堵感なのでしょうか。その中には少しのミスくらいで楽に泳ぎ切った強者もいましたが。

自身の将来が決定した時の読み応えのあるものばかりですので、ぜひどうぞ。

さて、今年も8月中旬に奨励会の入会試験があります。県内からも数名が受験するようです。10代前半の子供達が自分の夢を実現するために、難関に挑む勇気とチャレンジ精神にエールを送ります。ぜひ頑張って下さい。

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2018年5月 5日 (土)

戦慄の▲7七金! 奇襲・きんとうん戦法/島本亮

悟空をよびよせ、なにやらむにゃむにゃ秘法を授けて「きんと雲は宙返り一回で十万八千里を飛べるぞ 」(西遊記/呉承恩)

待望の「戦慄の▲7七金! 奇襲・きんとうん戦法/島本亮(マイナビ)」を購入しました。かまいたち戦法やトマホーク戦法、かっこいいネーミングの戦法には心惹かれるものがあります。すべて指しこなせるようになりたいものです、笑。

2006年に刊行された「神戸発 珍戦法で行こう/島本亮(マイコミ)」できんとうん戦法を初めて知りました。この本では4ページの解説でしたが、これがまるまる一冊になって再登場です。

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上図がきんとうん戦法の基本形。西遊記の觔斗(きんと)とは「宙返り」の意でありますが、歩と7七の金を雲に、縦横に暴れる飛車を孫悟空に見立てれば、命名の由来がうかがえます。

実は島本先生にとって苦い思い出がありました。2012年3月号の将棋世界の「イメージと読みの将棋観」にこの戦法が紹介されました。「島本流▲7七金戦法は成立するか?」のテーマで並み居るトップ・プロの先生方に「リスクが高い」「指す気がしない」「捌ける気がしない」と、まあいろいろ酷評されたわけです。

しかし、プロが採用しないからダメだというとらえ方は違うように思います。一発芸として終わらせず、10年以上に渡り独創的な感覚で可能性を追求していたのです。持ち時間の短いアマチュアの将棋においては、知っているか知らないかでだいぶ景色が変わります。あまりまだ指されていないこの戦法は狙い目かもしれません。

あとがきに「私自身も自分を磨いて、この戦法を成長させることができればと思っています」とあります。島本先生を三蔵法師に見立てて、遙か彼方の天竺まで無事に辿り着けるかと想像すれば、これは痛快な物語になるはずです。

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今日(5/5)は島本先生の誕生日です。おめでとうございます! これからも応援しますので、頑張って下さい。

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マイナビにサイン本を予約したところ、手書きメッセージ入りの絵はがきまで同封されていました。そういう優しいお人柄の先生なのです。

2018年4月 8日 (日)

AIに心は宿るのか/松原仁

はこだて未来大学の教授で人工知能がご専門の松原仁先生の「AIに心は宿るのか(インターナショナル新書)」を読了しました。

本書で一番おもしろかったのは第三章の著者と羽生善治との対談です。「とどまることのない好奇心によって多くを知り、磨いた知性を盤上で発揮することで、羽生さんは、羽生善治たり得ているのだろうと私はいつも感銘を受けています」と評していますが、まさにその通りだと思います。

その両者の対談では学ぶべき事が多く、読み応えがありました。本書は、全体的に平易な言葉を用いて解説していますので、とても読みやすかった。おすすめの一冊です。

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2018年3月 8日 (木)

第2期豊田杯王位戦三番勝負記録集完成しました!

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宜野湾将棋道場では年間を通してリーグ戦を開催しています。一昨年からスタートしたリーグ戦ですが、第1期のトップリーグのAクラスには県内の強豪を招へいして行われ、初代王者に県アマトップのNさんが就位しました。
第1期A級順位戦に参加した選手全員の自戦記を収録した「将棋沖縄リーグ集」を昨年4月に製作しましたが、おかげさまで大好評でした。

第2期A級リーグ戦の優勝者のSさんがN王位へ挑む豊田杯王位戦三番勝負が昨年の10月末と12月初旬に道場で開催されました。県内初のアマチュアによるタイトル戦です。その白熱した模様を伝えるべく、今回も有志が集まり記録集を製作する運びとなりました。

再び編集長を仰せつかったのですが、前回の経験もあって割とスムーズに進行出来ました。こどもスクールの指導のために来沖していた島本亮五段がたまたま第1戦の会場にいらしており、ずうずうしくも観戦記をお願いしました。アマの将棋はプロの目にはどう映ったのでしょうか。本書でご確認下さいね。

第2戦は難解な将棋でしたが、挑戦者のSさんの自戦記と大盤進行を務めた純粋振り飛車党のOさんの観戦記を併録しております。Sさんの居飛車目線で読むも良し、Oさんの振り飛車目線で読むも良しというふうに構成されています。

編集に携わった者として、次世代を担う若手にぜひ読んで欲しいと思います。沖縄のトップに君臨する30代の強豪達を倒し、県将棋界に新たな風を吹き込んで下さい!

宜野湾道場では日曜日から発売します。今月行われる久留米王位戦沖縄県予選の会場でも予定しておりますので、ご購入していただければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

2018年3月 3日 (土)

王将厳流島/村岡秀一&北山茂樹

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今週はきつかった。最初はくしゃみと鼻水程度の軽い風邪のようでしたが、治りかけに油断したせいでぶり返してしまい、今度は悪寒と高熱に3日間苦しみました。2度の検査でもインフルエンザではないということでしたが、いや~辛かった。季節の変わり目、皆様も体調にはくれぐれも気をつけてください。

前回は「賭け将棋一番勝負」をご紹介しましたが、なんとこの漫画には続編があったのです。「王将厳流島/村岡秀一&北山茂樹(桃園書房)」がそれでした。前作はコミック社から刊行されており、本作は出版社が異なりますが、前作の翌年に発行されていました。ストーリーも、真剣師の早坂史郎の放浪の旅が引き継がれていました。

過去に結婚の約束までしながら訳あって果たせなかった、元恋人が3人も登場してきます。いったい何人と付き合っていたのでしょうか。うらやましいほどのもて男なのです。
日本中の真剣師達を配下に収めて、闇の棋界を制覇する野望を抱く謎の金持ちが登場したりと、今後どのように展開していくかと益々期待したのですが、最終話の内容から判断すると本作品で完結したようです。

男も惚れる早坂のかっこ良いところをご紹介して、本日はお終にします。いつか決勝戦では、こういう風に勝ってみようと思っています、笑。

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