ブラぷりうす

将棋を訪ねる旅

2025年5月30日 (金)

たまには温泉19

0530a

最後は、有馬天神社の境内にある天神泉源へ。煙突からもくもくと湯煙が立ち上り、お湯の沸く音にも迫力があった。有馬の温泉は、火山由来の地表近くの地下水が温められたものではなく、地球内部のマントル由来の熱水なのだ。

0530b

その天神泉源から一番近いのは、老舗旅館の上大坊(かみおおぼう)さん。源泉から最短距離でお湯を引いている。参考にしたのは"温泉博士"の異名を持つ小林さんのブログ。「有馬温泉では珍しい本物の源泉かけ流し」と紹介されているからには、泊まらねば。

建物は年季が入ってレトロな雰囲気。脱衣所から急な階段を降りてお風呂場へ。内部は蒸気で曇って周りが良く見えない。鉄分で泥のように赤茶けたお湯に期待が高まる。

0530c

しかし、あまりにも熱すぎて浴槽に入れない。やっと足先だけ浸すが、塩分濃度も高く皮膚がピリピリする。結局、風呂おけに湯を汲んで水道水で薄めて、かけ湯することしかできなかった。おれ、何しにここへ来たのだろうか、泣。

いつもの担担麺にすればいいものを、似たようなものだろうと麻辣麺(マーラーメン)を注文して、あまりの辛さに一口も食べられなかったことを思い出した。こちらの湯は、ラーメンでたとえれば激辛党向け、まさに通の温泉マニア向けだった。おれのような初級者が来るところではなかったと、後悔して寝た。

翌朝は肌寒かった。地中を通るパイプも冷えているだろう。朝もまだ早いので湯の温度も下がっているはずだと、再チャレンジ。ああ、諦めないで良かった、お湯に肩まで浸かることができたのだ! 「浸かると源泉が重く感じます」「これが本来の有馬温泉の湯だと感心します」と温泉博士。まさにそのとおりの感動の体験だった。

上大坊の湯を制して、温泉愛好家として一つ昇級できたと思う。有馬はまだまだ奥が深そうだ。また調査に来たい。

2025年5月28日 (水)

たまには温泉18

0528a

「銀の湯」さんを出て坂道を下る途中にあるのが御所泉源。湯気がもくもくと立ち上っていた。

0528b

次は「金の湯さん」へ。こちらも有馬を代表する日帰り温泉の有名どころ。熱湯(44℃)とぬる湯(42℃)の2つの浴槽が並んでいる。お湯の色は、鉄分を多く含んで濃い赤茶色。これを金にみたてて「金泉」というそうだ。

0528c
お湯を舐めると、にがりのようなえぐい味。加温・加水ありの適温に保たれて、ゆっくりと堪能できる。ただ、含有成分濃度がとても高いので、湯あたりしやすいそうだ。浸かり過ぎはご注意との案内もあったので、それに従った。湯上がりの炭酸ソーダでほっと一息ついた。
0528d

2025年5月10日 (土)

2025年・高文連 囲碁将棋沖縄県大会を見学してきました

0510a
0510b


本日、那覇市の産業支援センターで第49回沖縄県高等学校文化連盟 囲碁将棋 夏季大会が開催された。

前線の影響で朝から雨模様。時折、激しく降ったりもした。外出先からの帰りに会場へ立ち寄る。ボードに貼られた午前の予選結果を確認すると、一般大会でも活躍している強豪達が決勝トーナメントへ駒を進めていた。午後も頑張ってと声を掛けて会場を後にした。

棋友から届いた結果報告は「個人部門の優勝は邊土名君」とのこと。今年の高文連新人大会で全国優勝するほどの実力の持ち主だけあって、向かうところ敵なしといったところか。

明日は高校竜王戦の県予選。彼の連覇を阻止する者が現れるか、楽しみだ。


*画像は個人の顔の判別が出来ないように、ぼかし加工しています。どうぞご了承ください。

2024年2月22日 (木)

たまには温泉13

週をまたいで十数年ぶりに大阪へ。福島駅前のホテル阪神大阪に宿泊した。ここは天然温泉があるということで有名なのだ。

0222a

部屋に荷物を置いて、まずは関西将棋会館を訪問。高槻に移転する前に一度は見学しておきたかった。意外とこじんまりしたビルだった。この日は奨励会の例会日ということで、2階の道場は休業していた。おみやげにと売店で将棋グッズを数点買い求める。

0222b

さてと、温泉なのだ。ここは全客室のバスルームでも天然温泉を楽しめるが、手足を存分に伸ばして湯に浸かりたいので、7階のスパ施設へ(宿泊客は800円也)。

ロッカールームや洗い場がとても清潔だ。かけ湯をして温度に慣らして静かに入浴。疲れた身体が癒やされる。泉質は弱アルカリ性の低温泉。源泉は34.4度なので加温されている。浴槽からオーバーフローしてないので、循環式だろう。露天エリアにはこじんまりした湯船もあり、肌寒い外気に触れながら、お湯に浸かるのも乙なものだ。

温泉を堪能した後は、バスローブに着替えて休憩室でゆったり過ごした。機会があれば、また来たい。

2023年12月11日 (月)

2023年・八重山将棋祭りに参加しました・前編

昨日は本島でこどもの国将棋大会が開催されたが、ぷりうすは石垣島の大会に出場したのだ。実に7年ぶりの訪問である(そのときの「石垣島へ行ってきました」も併せて読むと味わい深いよ)。

土曜日のお昼前に那覇空港へ。離陸前の滑走路から明日のエアーフェスタのためにやってきた政府専用機を見ることができた。ブルーインパルスはお空で練習中で見あたらず。

1211a

およそ45分で石垣島へ到着。この日の石垣島は気温26度を超える夏日だが、風が吹いて心地良い。バスの終点からホテルまで歩く。シングル部屋が満室だということでツインにアップグレードされていた、これはラッキー。

一休みして、八重山唯一の将棋教室の「八将館」を訪問する。ちょっと遠いが歩けない距離ではない。繁華街を通り抜けると、周辺は低層の建物ばかりの住宅街で空が広く感じられる。沖縄独特の赤瓦の屋根が特徴の民家に隣接した建物が八将館。席主の石垣さんにご挨拶。明日の大会に出場することを知らなかったようで、突然の訪問に驚いていた。ちょうど古森悠太五段が子供達に指導している最中だった。古森先生は明日の大会のゲストとして前日入りしたとのこと。

1211b
1211c

帰り道の途中にある国指定の重要文化財の「宮良殿内(みやらどぅんち)」へも寄り道。ここは琉球王府時代の士族屋敷が保存されている。まもなく閉園の時間だったが、どうぞと歓迎してくれた。

1211d

1211e

 

今日はだいぶ歩いたので疲れた。ぐっすり眠れそうだ。

2019年3月31日 (日)

鳩森神社へ行きました

Hatomoris

 

翌日(3/27)は千駄ヶ谷にある鳩森神社へ行きました。境内には大きな駒が納められている将棋堂があります。棋力向上を祈願して、そこに絵馬を奉納しました。来週の日曜日(4/7)はアマ竜王戦の県大会があるので、良い結果が出せますように!

まだ時間があったので将棋会館を訪問しました。さすが春休みということで2階にある道場は学生さんで超満員でした。しばらく観戦してお暇しました。売店でみやげを探しているときに、康光会長と取材陣が足早に通り過ぎました。あっという間の出来事で記念撮影をお願い出来ずに残念です。

後で知ったのですが、この日は中田宏樹八段と藤井聡太七段の竜王戦のランキング対局が上の階で行われていたそうです。どおりでこの日は以前来たときとはちょっと雰囲気が違っていたのです。幸運なことにこの日は聡太君と同じ空気を吸っていたわけで、少しだけ強くなれたような気がしています、笑。

 

Hatomori2s

2019年3月30日 (土)

2019年・桜満開の東京へ行きました

月曜日(3/25)に出張で上京しました。滞在中にちょうど桜が満開になりましたので、お花見もできました。

 

Teiens

 

Sakura1s

 

アールデコの建築で有名な東京都庭園美術館へ行きました。ここにも桜の木があり満開できれいでした。次に目黒川沿いにある桜の名所へ行くつもりでしたが、乗ったタクシーが場所が分からずに断念。山手線に乗り換え上野駅へ移動しました。

 

Ueno1s
Ueno2s
Ueno3s
Ueno4s

 

さすがお花見のメッカ、上野公園です。人と桜の熱気に圧倒されました。国立博物館では東寺展の開催中でした。たくさんの貴重な国宝と重要文化財が見られるので、東京へ行かれる方はぜひお出かけ下さい。特に仏像は見応えがありました。

 

2019年1月12日 (土)

第17回全国小学生倉敷王将戦へ応援に行きました・観光編

その夜はささやかな宴を開いて彼の入賞をお祝いしました。月曜日から学校なので親子は明日早く大阪へ向かうということでした。

翌朝ホテルをチェックアウトして倉敷美観地区を散策しました。白壁の旧い町屋と川沿いの柳並木がとても美しい。人力車のお兄さんに「朝は一番元気なのでいかが?」と誘われましたが、ぷりうすも今朝はじゅうぶん元気です、笑。

 

Dsc02621s

Dsc02625_2s

大原家をはじめとする倉敷商人の活躍でこの周辺は整備されていったのですね。やっと念願かなって大原美術館を訪問できました。日本で最初の私立西洋美術館です。ぷりうすが30代の頃のヒーローは、大原総一郎なのです。「へこたれない理想主義者 大原総一郎/井上太郎」という本に、氏の生涯や思想が詳しく書かれていますので、よろしければお読み下さい。

 

Dsc02626s

 

今年はまだ初詣を済ませていなかったので、阿智神社へ。そこで家族の健康を祈りました。神社が鎮座する鶴形山の山頂から倉敷の街が一望できました。

 

Dsc02633s

きつい階段をやっと下りてから、「将棋強くなれますように」と願うことを忘れているのに気付きました、汗。

 

Dsc02632s

 

倉敷に来れてほんとうに良かった。いつかは訪問しようと思っていたのですが、やっと念願叶いました。そのきっかけをつくってくれたSクン、どうもありがとう! 小学生名人戦を開催して頂いた関係者の皆様にも感謝申し上げます。

 

2019年1月11日 (金)

大山名人記念館へ行ってきました

Entrances

 

倉敷市芸文館に隣接している大山名人記念館を訪問しました。郷土の偉人の功績を偲び建設された記念館です。大山先生にまつわる思い出の品や関係資料が多数、展示されており、見応えのあるものばかりでした。(館長さんの許可を頂いて撮影しました)。

 

Kannais


Grasss


Heyas


展示室の奥は和室になっており、そこでは将棋教室も開催されるとのこと。

記念館を出ると、木見金治郎九段の碑がありました。木見九段は大山十五世名人の師匠ですね。

 

Kimis

 

これからも、将棋にまつわる名所旧跡を訪問していきます。行きたい所はたくさんあるのですが、年を取るとなかなか億劫になりがちです。体力があるうちに、今年から積極的に旅をしようと思います。

2018年12月 5日 (水)

八王子将棋倶楽部へ行きました

東京へ2泊3日の出張があり、11月27日に八王子将棋クラブを訪問しました。

8月末に「羽生竜王を育てた将棋クラブ閉店へ」の記事が、朝日新聞に掲載されました。入居しているビルの老朽化と席主の八木下さんの体調を考慮しての理由から、今年12月末をもって40年の歴史に幕を降ろすということでした。

 

Hatiouzi_2


以前から、羽生さんを始め多くの棋士を育てた名門道場を訪ねてみたかったので、これが最後のチャンスとスケジュールを調整しました。東京の西は吉祥寺まで行ったことはありますが、新宿から八王子まで電車で45分もかかるのですね。車窓から見える景色は、都心を離れるにつれて東京と言えどものどかになっていきましたが、八王子駅周辺は大型のビルが目立ちました。駅の北口を出て5分ほど歩き、甲州街道を左に曲がると目的の場所はすぐ見つかりました。

 

Basyo


Dsc02117s_2


午後1時ちょうどに席主の奥様がドアを開いて下さり、先に待っていた方に続き入室しました。
以前、雑誌か何かで道場の様子を見たときには、壁には写真や色紙、ポスター等いろいろ飾られていたと記憶していますが、後片づけもだいぶ進んでおりさっぱりとしていました。もうすぐ終わるんだなあと少し寂しく感じました。

壁の片隅に羽生さんにまつわる額縁がありましたので、許可を頂いて写真を撮りました。あの有名な、飛車が3枚ある詰め将棋です。

 

Habu



一緒に入場した方に「わざわざ遠方からいらしたのだから、記念にいかがでしょうか」と誘われて、2枚落ちの対局をしました。緩めてもらって頂いたようで、どうにか勝ちました、笑。

こちらが将棋に夢中になっている間に、いつの間にか席主の八木下さんもいらしていました。物静かな方で、少しお話をさせて頂きましたが、沖縄から来たことに驚かれました。ぼちぼちとお客さんもいらして、常連さんからもう一局いかがと誘われたのですが、残念ながら次の予定が迫っていました。席主ご夫妻に「どうぞお元気で」と別れのご挨拶をして、お暇しました。

 

Schedule


翌日、空港へ向かう途中、神保町のアカシア書店へ寄りました。そこで、こんな素敵な物を見つけました、笑。

 

Akasia_book_2