イベント

2024年11月14日 (木)

2024年・将棋フェスティバルin瑞穂に参加しました・後編

昼食を済ませて5階の多面指し会場へ向かう。午前の部はとうに終わって、棋士はどなたもいらっしゃらなかった。エレベーターが来るのを待っていると、高田&宮嶋コンビと遭遇して、少しだけお話ができた。

午後の部の指導対局の受付が始まる。もう一試合終えてから申し込んだら間に合わない。どうしよう。あわてて2階会場へ戻って運営の方に事情を話すと、「瑞穂のイベントを楽しんでください」と午後の対局を辞退することを了承してくれた。

指導対局は宮嶋先生に当った。始まるまで隣の女性とおしゃべりをする。将棋を始めて1年で、これが初めての大会とのこと。シニア部門に出たが、あっという間に連敗したと笑った。若い頃から将棋をやっている歴戦の強者ばかりがそちらに出るものだと思っていたが、実際はそうでなかった。彼女の隣に座った着物の女性も初心者ながら出場したそうだ。

宮嶋先生から「終盤でこの手を指されたら、四枚落ちは手合い違いで、投了しようかと迷っていた」と感想戦。あと一歩届かなかったのは残念だが、とても楽しかった。

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午後2時半から高田先生と宮嶋先生の公開対局が始まるので大ホールへ移動。2人とも岐阜出身のプロ棋士なのだ。彼らの棋戦の結果は翌日の岐阜新聞に掲載されているそうだ。

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対局前の意気込みを司会者に訊かれ、高田五段は「いい将棋が指せたらと思っています」。対する宮嶋四段は「去年は負けた棋譜が新聞に載ってしまったので、今日こそ勝って、皆様にいい将棋を見せるように頑張ります!」と意気込んだ。

2人の将棋は相居飛車。大盤解説の糸谷八段が「これが親の顔より見た角換わり」とお客さんの笑いを誘った。聞き手の脇田女流も「毎日、毎日見てますからね」と相槌を打つ。

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糸谷先生の解説がわかりやすくてなんとかついていけた。結果は、宮嶋四段の勝ち。対局を終えて、高田五段は「昨年のリベンジをされてしまいました」と悔しそう。宮嶋四段は「今日、勝ててほんとに良かったです」と照れた。大盤で本日のポイントを振り返って、公開対局は終了した。

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ここで一旦休憩が入りその後は表彰式~閉会式へと続くが、会場を後にした。これからちょっと遠くの旅館へ移動するのだ。

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これまで縁もゆかりもない岐阜県だったが、趣味の将棋を通して旅することが出来た。将棋フェスティバルin瑞穂はとても楽しかった。来年の国民文化祭は、長崎の佐世保で開催されるとのことで、そちらにも行けたらいいなあ。

おわり


*画像は個人の顔の判別が出来ないくらいまで画質を落として加工しています。どうぞご了承ください。

2024年11月13日 (水)

2024年・将棋フェスティバルin瑞穂に参加しました・中編

当日(10/10)の朝は空気がひんやりして身が引き締まる感じがした。ホテルを出て岐阜駅から一駅先の穂積駅へ。バスに乗り換えココロかさなるOCNセンターを目指す。こちらで将棋フェスティバルin瑞穂が開催されるのだ。

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受付を済ませて大ホールへ移動。いよいよ開会式が始まった。主催者を代表して市長さんのご挨拶。お話の中で瑞穂が富有柿の発祥の地だということを知った。

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来賓の挨拶に引き続き、来場棋士の紹介。糸谷哲朗八段を筆頭に、高田明浩五段、宮嶋健太四段、脇田菜々子女流初段、山口稀良莉女流1級、山口仁子梨女流1級が一言ずつご挨拶。最後に棋士を代表して糸谷先生が「皆様の日頃の研鑽がいかんなく発揮されますようお祈り申し上げます。それでは清流の国ぎふ文化祭、将棋フェスティバル瑞穂の開会を宣言いたします!」の発声で締めた。

開会式が終わって、こども将棋大会の出場者は5階会場へ。記念将棋大会の出場者は2階の会場へと移動。記念大会は一般A級(無差別)、一般B級(初段以下)、シニア級(60歳以上)の3部門で行われる。おれは一般B級に出場する。ルールは持ち時間20分の切れ負け。スイス式の5回戦で、1敗した時点で入賞はなくなる。

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おれの将棋。1局目は相手がおらず不戦勝だった。2局目はSaeraちゃん(小6・初段)と。居飛車と向かい飛車の戦い。対向かい飛車の勉強を全然していないので、どう戦っていいのかすっかり忘れていた。強く飛車交換を求められたときに、応じるべきか迷ってしまう。彼女がこの戦法に慣れているような気がして、拒否したのが良くなかった(と感想戦で言われた。こちらが先に龍をつくれたのだ!)。弱点の5筋を攻めるが、かわされる。結局、彼女の波状攻撃を受け止めきれず、撃沈。3局目はKonishiさん(女性・初段くらいかなあ)と。おれの▲2六歩の初手に「やった~」と喜んで△8四歩と指したので、お相手も居飛車党だと身構える。角換わりはこちらも臨むところだと気合いを入れた。早繰り銀の攻めが切れずに勝ててほっとした。2勝1敗でお昼休憩となった。

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つづく

*画像は個人の顔の判別が出来ないくらいまで画質を落として加工しています。どうぞご了承ください。

2024年11月12日 (火)

2024年・将棋フェスティバルin瑞穂に参加しました・前編

2022年に沖縄県で国民文化祭が開催された。文化交流部門の将棋は、「将棋フェスティバルin宜野湾」と銘打って行われて、2日間にわたり地元を中心に全国各地から集まった将棋ファンで大いに盛り上がった。

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本イベントが毎年、各都道府県の持ち回りにより文化庁と共同で主催されていることをそのときに知ったわけだが、これなら趣味の将棋を楽しみながら全国各地を巡ることも出来るなと思った。昨年は石川県の野々市で開催されたが、日程が合わずに断念。今年は岐阜県の瑞穂市で催されることが発表されて、日々、ネットで岐阜の情報を収集していた。

イベントの記念将棋大会は各クラス32人の定員で、参加者は抽選で選ばれるということだったので、10月の初旬に当選メール、その数日後に書類一式が届いて、ほっとすると同時に俄然やる気が出てきた。

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いよいよ出発。大会前日(10/09)の午前に那覇空港から中部国際空港へ。電車を乗り継いで岐阜駅に着いたのは午後3時半。

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ホテルにチェックインして、すぐ市内観光に出かけるつもりだったが、移動の疲れでそんな元気がない。もう年なのである。結局、部屋でTVを見て過ごした。おれの旅はいつもこんな感じだ。

つづく

2024年3月24日 (日)

宜野湾将棋道場10周年記念祝賀会に参加しました

昨日(3/23)、宜野湾市の社会福祉協議会で宜野湾将棋道場10周年記念イベント&祝賀会が開催されて、道場生とその関係者、およそ90名で盛大に祝った。

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来賓に東和夫先生、中村亮介六段、村田顕弘六段をお迎えしており、特に中村・村田コンビはこれまで何度も指導のために来沖している(併せて「道場にプロ棋士現る!」を読むと味わい深いよ)。この日は30面指しのぐるぐる将棋や3分切れ負けトーナメントにも参加してお祝いに華を添えて頂いた。

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東先生の祝辞では、2019年に沖縄で開催された王将戦での尽力に対するお礼と、今後の沖縄将棋界のさらなるご発展を楽しみにしていますと照屋代表へ期待を込めた。

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歓談中に道場のこれまでの歩みがスライドショーで流され、その1枚1枚を懐かしく振り返った。道場は2014年4月にオープンして、初めて行ったのはこの年の7月。ネットよりも新聞や口コミで情報を得る時代だったので、沖縄に将棋道場があることを知らなかった。2016年に総勢70名が参加した沖縄リーグが始まって、頻繁に通うようになったと記憶する。棋力は4級だったが、将棋の面白さがだんだん分かるようになった頃だ。現在の副席主の兼城氏と一緒に道場リーグの記録本3冊と新聞を製作した。
2019年2月の王将戦開催の頃から沖縄将棋界は更に勢いづいた。12月に大塚氏が新席主に就任して平日もオープンすると決まった矢先に、翌年の春からコロナ渦が始まった。
手作りのパテーションを使用するなどして感染対策を徹底し、オンラインを活用するなど創意工夫で子供達への将棋の指導も継続した。現在はコロナ前の賑わいを取り戻している。

10年はあっという間の出来事のように思えたが、スライドショーで流れる当時の写真や新聞・雑誌記事を見ると、決して順風満帆ではなかったことを改めて気づかされたのだ。

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祝賀会のフィナーレは参加者全員がステージに集まって記念撮影。カメラマンが両手でパーをするようにとリクエスト。皆は満面の笑顔でポーズした。これからも道場のご隆盛と照屋代表と大塚席主のご健康とご健勝をお祈り申し上げる次第である。

 

*祝賀会の様子はオキナワグラフ来月号に2ページで掲載されるそうです。
*画像は個人の顔の判別が出来ないくらいまで画質を落として加工していますので、ご了承ください。

2023年9月25日 (月)

中継リポート:糸満支部結成記念会に参加しました

新しい支部が糸満市(いとまんし)に出来ました。支部長はこの地で将棋クラブを運営されている岸本さん。アマ強豪として有名ですね。Tパパ特派員が結成記念会の模様を現地からお伝えします。

 

Tパパ:

9月24日。天気にも恵まれた本日、糸満支部記念式典が開催されるくくる糸満に来ています。こちらは新しく出来た観光文化交流施設です。駐車場も広い、きれいな建物です。

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式典は午後1時にスタート。関係者や支部会員とそのご父兄、応援勢も多数、駆けつけています。来賓挨拶に続き、支部長の岸本さんのご挨拶と決意表明です。ちょっと緊張している様子かな。

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「数年前に将棋クラブを始めて、これまで延べ100名近くの方に来ていただけました。このたび、支部を立ち上げましたので引き続き、応援よろしくお願いいたします。子供達には将棋を通して考える力、集中する力を身につけさせたい。そして、幅広い年代の方々と交流してほしいと思います」。

これに多くの拍手が起こりました。地元の将棋人口を増やして沖縄の将棋界を盛り上げたいという意欲が伝わってきました。現在の支部会員は小学生がメインのようです。活動に協力してくれる親御さんも多くいて、とても心強い限りです。

式典が終わり、引き続き、記念将棋大会が行われました。糸満支部の皆さんや大会常連組で駒落ち戦で争われました。残念ながら、私は予選敗退でした。現場からは以上です。

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はい、Tパパお疲れさまです。これからの支部の活動が楽しみですね。ここからも強い子供達がどんどん出てくるでしょうね。糸満支部については、こちらからお問い合わせください。

 

*画像は個人の顔の判別が出来ないくらいまで画質を落としてイラスト加工しています。ご了承ください。

2023年9月 4日 (月)

将棋ビーチパーティーに行きました

「沖縄では、友人同士の親睦会、学校の仲間やPTAの集まり、会社の歓送迎会などさまざまなシーンでビーチでバーベキューを行う習慣がある」とネットやテレビでよく紹介される。
そんな夏の風物詩のビーチパーティーに誘われた。将棋大会に親子連れは多いが、ほとんどがお子さんの引率だ。顔見知りになっても、会釈程度かその場かぎりのおしゃべりで終わる。これってもったいないよと言うことで、Gushikenさんご夫婦が親睦会を計画した。

開催が危ぶまれたが、台風は本島から逸れて予定通りに行うと決まったのが前日だった。土曜日の西原きらきらビーチは、時折、通り雨が降ったが、屋根付き施設なのでこの点は問題なし。お肉はとてもおいしくて、将棋やおしゃべり、スイカ割りを楽しんだ。久しぶりにバレーボールもやったが、体がまったく動けなかったのは想定外だった、泣。

大会会場でよく見かける親御さん方といろいろお話をすることが出来て良かった。どなたも将棋に夢中な我が子を暖かく見守っている様子がよく分かる。子育ては大変だと思うが、これからも将棋を通じて応援したい。

今回、50名以上が来たそうだ。Gushikenさんご夫婦の行動力と企画力に脱帽する。参加した皆さん、お疲れ様でした!

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*画像は個人の顔の判別が出来ないくらいまで画質を落としてイラスト加工しています。ご了承ください。

 

2022年11月21日 (月)

2022年・将棋フェスティバルin宜野湾に参加しました

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今朝も快晴。イベント2日目は記念将棋大会へ参戦。級位者クラスの予選リーグ表を見ると、すでに不戦勝の○が付いていた。戦わずして勝つ!幸先の良いスタートを切ったように思えたが。

おれの将棋。最初のお相手は沖縄に転勤したばかりのお父さん。駒得できて序盤は良い感じ。王様を矢倉城に入場したら、斜めのラインからの猛攻が始まった。終盤の秒読みであやを付けたが、無駄な抵抗に終わった、泣。
これで1勝1敗。トーナメント進出を掛けた最終局は道場のTomoクン(小五・3級)と。道場の子を相手に相居飛車は危ういので、対抗形で進めたが、駒が捌けず。これは完敗。

B級軍団の仲間は次々と予選を勝ち抜いて応援に熱も入ったが、決勝トーナメント1回戦で皆、敗退した。矢倉を学ぶべし!ということで、物販コーナーで池永先生の「現代矢倉のすべて」を求める(サイン本!)。将棋が強い子のアクリルスタンドも買った。

 

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会場の外でやっている祭りに向かおうとすると、最後の指導対局が間もなく始まるとの場内アナウンスがあった。あわててそれに申し込む。応募者多数のために抽選ということだったが、なんと森内九段を引き当てたのだ!永世名人から6枚落ちの指導を受けることが出来て、天にも昇る時間を過ごした(予選敗退はこのための伏線だったような気がする、笑)。

 

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午後2時前にステージイベント開始。棋士の皆さんのトークショーに続いて森内九段と池永五段による公開対局が始まる。その頃には、将棋大会の決勝トーナメントもだいぶ進んでおり、そちらの結果も気になる。この日は有段クラスに70名のエントリーがあり、県外勢も多数出場していた。それを迎え撃つ県内勢の結果が気になって場内を行ったり来たりしていた。

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ステージイベントが終了して、棋士の皆さんとのお別れの時間を迎えた。会場を後にする森内先生に「またいらっしゃってください」とご挨拶できて良かった。

午後3時半に級位クラスの表彰式が始まるが、有段クラスは午後4時の時点で準決勝戦すら始まらない。簡単には土俵を割らない長い時間が続いていた。
関係者と10数人のギャラリーに見守られて決勝戦と3位決定戦が始まった時は、もう日も暮れていた。居飛車穴熊と四間飛車穴熊の戦いを制したのは、大阪から参加の方。優勝おめでとう!

 

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イベントはこれをもってすべて終了。将棋ファンには夢のような2日間だった。

2022年11月19日 (土)

2022年・将棋フェスティバルin宜野湾のお手伝いに行きました

本日は晴れて行楽日和。イベントの成功を将棋の神様も願っていたのだった(明日の予報も晴れ!)。

いよいよ今日と明日は将棋フェスティバルin宜野湾の開催日。本日はメインの子ども将棋大会のお手伝いを頼まれており、ゆるり将棋会のAbe氏ともども午前8時に会場入りした。

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誰もいない会場に朝日が差し込む。県内においてはこれまで新春将棋大会が大規模なイベントだったと記憶するが、そのスケールを超えている。本日の子ども将棋大会、初心者クラスには70人を超えるエントリーがあったそうだ。大会の進行と審判を務める連合会の皆さんと対局時計を入れるタイミングや反則の取り扱いの最終確認をする。

8時半からまず初心者クラスの受付開始。子供達の名札をチェックして席へ誘導。付添のご父兄からいろいろ質問を受ける。親御さんも緊張している様子。

開会式が間もなく始まる。森内九段を先頭に池永五段、 冨田四段、室田女流二段が颯爽と目の前を通り過ぎた。

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午前10時、一斉に対局開始。女子は中飛車、男子は居飛車がトレンドのようだ。予選では王手放置のもったいない負けがいくつかあった。無理攻めのような気もするが、元気よく指している子が予選を突破していく。ずっと立っていたので、終わる頃にはもうへとへと、泣。

やっと座れて弁当を頂くが、すぐに決勝トーナメントの開始時間を迎えた。以降はスムーズに進み、今日の仕事はこれにて終了。入賞した皆さん、おめでとう!

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午後3時からステージイベントのトークショー。お笑いコンビの司会で棋士の皆さんにいろいろ質問を投げかける。メモしてたのをひとつ披露。「どらえもんの道具で欲しいものは?」に室田女流二段は「どこでもドア。これがあれば毎日、沖縄に来ます」。 冨田四段は「タイムマシーン。戦国時代を見てみたい」。池永五段は「暗記パン。将棋のすべての定跡を覚えます」。森内九段は「スモールライト。体の大きさを変えて、新鮮な気持ちで世の中を見てみたい」とのこと。

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トークショーに引き続き、室田女流二段と本日の有段者部門の優勝者との記念対局(飛車落ち)。解説は森内九段と池永五段のコンビ。森内九段の解説に室田さんはかなり緊張したそうだ。ステージイベントはとてもおもしろかった。明日は森内九段と池永五段の公開対局も楽しみ。将棋グッズの物販もあるので、見る将の方々も会場へいらしてみてはいかがだろうか。今日は充実した一日だった。

 

*画像は個人の顔の判別が出来ないくらいまで画質を落としています。ご了承下さい。

2019年10月26日 (土)

参加型トークイベント「詰将棋の魔法」に参加しました

10月22日に県立武道館で開催されたイベント、「詰将棋の魔法」に参加しました。詰将棋作家の新ヶ江幸弘氏を講師としてお招きした講演会でした。

まずは、その歴史を紐解きながらご紹介。江戸時代の「将棋図巧」と「将棋無双」の作品集からいくつか紹介して、その詰め上がり方をスクリーンで鑑賞しました。特に、伊藤看寿の将棋図巧 第九十九番「寿」の煙詰めでは、詰め上がり図に会場から「おおっ」と驚嘆の声が漏れました。611手の長手数ですが、最後は3枚の駒での詰み。このような超絶技巧の作品が200年以上も前、江戸時代に創作されていたことに驚きです。

 

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さらに、その手数を越える作品の歴史を解説して下さいました。究極の最長手数1525手詰めの作品「ミクロコスモス」には、人間の無限の可能性を感じます。

新ヶ江氏ご自身の作品では、作家の意図したところや工夫したポイントを丁寧に解説して頂いたので、詰め上がりまでの妙技を味わい深く鑑賞することが出来ました。また、地元ネタとして沖縄在住の詰将棋作家の作品もいくつかご紹介。作家さんには、それぞれの個性と独創性がありますね。

休憩を挟んで、後半では詰将棋の作り方のお話。しかし、4級のぷりうすには詰将棋の理論的なお話は少し難しかったかな。新ヶ江氏の準備なさっていた題材が濃密すぎて、後半はやや駆け足気味に進みました。具体的な創作方法については、また次の機会にということで。

トークイベントということで質疑応答の時間もありましたが、指し将棋ファンの方が多かったので、やはり「実戦に詰め将棋は役に立つか?」が関心のテーマになりました。ぷりうすは創作のほうに興味があったので、少し残念。最後の質問でやっと「先生にとって良い作品とは?」と尋ねた方がいらっしゃいましたが、新ヶ江氏の回答は「美しい詰め上がり図」でした。自身の作品に芸術性を追求していらっしゃるようでした。氏には未発表の作品がいくつもあるそうでしたので、これも楽しみ。

将棋を題材としながら、指し将棋とは違う、これまで馴染みのなかった詰将棋の創作がテーマのイベントは新鮮でした。主催のゆるり将棋会のabeさんとゲストの新ヶ江幸弘氏へお礼を申し上げます。

 

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2019年9月 2日 (月)

2019将棋女子イベント開催しました

昨日(9/1)、那覇市の牧志ほしぞら公民館にて、我らが琉球支部は第2回将棋女子イベントを開催致しました。この日は朝から快晴の行楽日和のお天気でした。

今年は35名の将棋女子に来場して頂き、無事に終えることが出来ました(昨年は37名)。ほんとうにありがとうございます!
実は、市内の高校将棋部女子の皆さんへ前もって参加をお願いしていましたが、前日に「夏休みの宿題が終わらない(泣)」との連絡が次々と届き、今年は大丈夫かなあと心配していましたが、それも杞憂に終わりました。将棋を覚えたいという初心者の方が、多くいらっしゃいました。

午後12時半に集合。会議室のレイアウトや机・椅子の配置も去年と同様なので、あっという間に準備できました。今年も手作り感満載の飾り付けです、笑。

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午後1時前にすでに10名ほどいらして、今年も幸先良いスタートを切ることができました。初心者の方には手作りテキストを用いて、駒の動かし方から受講して頂きました。2時過ぎに少し混雑して受講や指導対局を待たせることになってしまいましたが、おやつコーナーや読書コーナーで時間をつぶして頂きました。皆さんの滞在時間も長くて、この日は存分に将棋を楽しんで頂けたかと思います。

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いらした女性の年齢層が幅広く、将棋に関心を持ったきっかけも様々でした。子や孫と一緒に遊びたいからとか、あるプロ棋士のファンになったのでルールを覚えたいからなどでした。ぷりうすは、大会に女性がもっと参加して欲しいと思いイベントを企画したのですが、女性の皆様の将棋への関心のあり方は異なっていました(男の子なら勝負に勝ちたいという気持ちが強いのでしょう)。

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いずれにしても裾野を広げないことには、メジャーな趣味にはなりません。公民館やカルチャースクールあたりで、女性限定の講座を開いてもおもしろいと思います。参加して頂いた皆様、どうもありがとうございました。最後になりましたが、大盤や駒・盤を貸して頂きました、沖縄支部連合会さま、宜野湾こども将棋サークルさま、ゆるり将棋会さまに感謝申し上げます。お手伝いして頂いた皆様もありがとうございました。

PS/本日の琉球新報さんの19面に記事として取り上げて頂きましたので、ぜひご覧下さい。
*画像は個人の顔の判別が出来ないくらいまで画質を落としています。ご了承下さい。