2024年・将棋フェスティバルin瑞穂に参加しました・後編
昼食を済ませて5階の多面指し会場へ向かう。午前の部はとうに終わって、棋士はどなたもいらっしゃらなかった。エレベーターが来るのを待っていると、高田&宮嶋コンビと遭遇して、少しだけお話ができた。
午後の部の指導対局の受付が始まる。もう一試合終えてから申し込んだら間に合わない。どうしよう。あわてて2階会場へ戻って運営の方に事情を話すと、「瑞穂のイベントを楽しんでください」と午後の対局を辞退することを了承してくれた。
指導対局は宮嶋先生に当った。始まるまで隣の女性とおしゃべりをする。将棋を始めて1年で、これが初めての大会とのこと。シニア部門に出たが、あっという間に連敗したと笑った。若い頃から将棋をやっている歴戦の強者ばかりがそちらに出るものだと思っていたが、実際はそうでなかった。彼女の隣に座った着物の女性も初心者ながら出場したそうだ。
宮嶋先生から「終盤でこの手を指されたら、四枚落ちは手合い違いで、投了しようかと迷っていた」と感想戦。あと一歩届かなかったのは残念だが、とても楽しかった。
午後2時半から高田先生と宮嶋先生の公開対局が始まるので大ホールへ移動。2人とも岐阜出身のプロ棋士なのだ。彼らの棋戦の結果は翌日の岐阜新聞に掲載されているそうだ。
対局前の意気込みを司会者に訊かれ、高田五段は「いい将棋が指せたらと思っています」。対する宮嶋四段は「去年は負けた棋譜が新聞に載ってしまったので、今日こそ勝って、皆様にいい将棋を見せるように頑張ります!」と意気込んだ。
2人の将棋は相居飛車。大盤解説の糸谷八段が「これが親の顔より見た角換わり」とお客さんの笑いを誘った。聞き手の脇田女流も「毎日、毎日見てますからね」と相槌を打つ。
糸谷先生の解説がわかりやすくてなんとかついていけた。結果は、宮嶋四段の勝ち。対局を終えて、高田五段は「昨年のリベンジをされてしまいました」と悔しそう。宮嶋四段は「今日、勝ててほんとに良かったです」と照れた。大盤で本日のポイントを振り返って、公開対局は終了した。
ここで一旦休憩が入りその後は表彰式~閉会式へと続くが、会場を後にした。これからちょっと遠くの旅館へ移動するのだ。
これまで縁もゆかりもない岐阜県だったが、趣味の将棋を通して旅することが出来た。将棋フェスティバルin瑞穂はとても楽しかった。来年の国民文化祭は、長崎の佐世保で開催されるとのことで、そちらにも行けたらいいなあ。
おわり
*画像は個人の顔の判別が出来ないくらいまで画質を落として加工しています。どうぞご了承ください。