無料ブログはココログ

漫画

2021年3月31日 (水)

龍と苺はとてもおもしろい

昨年5月に週刊少年サンデーで連載が始まった「龍と苺」ですが、苺ちゃんの快進撃は止まりません。ローカル大会での優勝に続き、アマ竜王戦の県大会へ挑みます。

このたび、待望の第三巻(小学館)が発売されました。ストーリーのテンポの良さや登場人物のキャラ立ち、苺ちゃんの生意気な物言いなど、すべてに魅了されています。とてもおもしろい将棋漫画が出てきたなあと感動しています。

コミック化されるまで雑誌やネットで続きを追うことを我慢してたのですが、今では単行本になるまで待ちきれず、ネット配信の「サンデ-うぇぶり」を利用しています。水曜の朝はコーヒーを沸かして、この漫画を読んで一日が始まります。口からコーヒーを吹き出してしまいそうになるシーンが必ずあるのも良いですね。

Ichigoc

井鶴八段に取られた財布はいつ取り戻せるか、またタイトルの「龍と苺」の”龍”とは何かなど、今後のストーリーの展開に目が離せません。皆さんに全力でおすすめしたい漫画です。

Ichigoa

2021年2月13日 (土)

外道棋記(1)-真剣師 小池重明-

Koike1

賭け将棋を生業とする真剣師として生涯を送った小池重明。彼を描いたコミック(原作:団鬼六・漫画:柳葉あきら/集英社)を読んだ。酒とギャンブルに溺れ、女にだらしない。しかし、将棋に関してはプロを相手にしてもめっぽう強い。他人事だと割り切れば、このような破滅型の生き様にも引きつけられるものがある。

前半のハイライトは、1982年に将棋ジャーナル社の企画で実現した森雞二八段(当時)との指し込み三番勝負(角落ち、香落ち、平手)。この勝負を描いた場面は迫力満点。小池の3連勝に終わったが、その直後に森は棋聖のタイトルを獲得するので、いかに当時の小池が強かったがわかるエピソードだ。

Koike2
Koike3
後半は、団鬼六の原作にない創作ストーリー。将棋がめっぽう弱い相棒も登場し、人情劇が始まるかと思いきや、雑誌連載が打ち切られたもようで1巻で終わり、至極残念。


◎「真剣師 小池重明/団鬼六」もあわせてどうぞ。

2021年1月 9日 (土)

雪と花/門脇由

ビッグコミックオリジナル増刊号は2ヶ月ごとに発刊されるマンガ雑誌だが、書店でもなかなか見かけない。また、アマゾンでさえ新刊は電子書籍のみの販売で、どうやら少部数刷りのよう。長年これを定期購読しているのだが、今から10年前くらいに読んだと記憶する、ある将棋マンガがずっと心に引っかかっていた。

その頃、まだ将棋に関心がなかったので、お気に入りの記事だけ切り取って、雑誌は処分していた。このブログを始めて将棋マンガにも関心を持つようになって、あの連載をふと思い出した。とある奨励会員の日常を、ガリ版刷りのような技法で描いた黒っぽい絵が印象に残っているだけで、そのタイトルや漫画家の名前は覚えていなかった。いくつものキーワードを組み換えて検索したところ、「雪と花/門脇由」という作品がとうとうヒット。

Yuki-to-hana

これは、2009年に第64回小学館新人コミック大賞の入賞作(青年部入選)。ぷりうすが読んでいたものは、この受賞がきっかけとなり、同じタイトル名で後日談を描いた連載(10回にわたり雑誌掲載)だと分かった。
夭折した妹の分まで将棋を指す兄の奨励会の物語。懐かしい昭和の匂いのする内容だが、今日のような寒い日にふさわしいかと思い、ご紹介。

残念ながら、一連の作品は単行本化されておらず、これらを読むには当時の雑誌を求めるしかない。2年かけてやっと3冊集めたが、10年も前の雑誌なので、収集は行き詰まっている(小学館さま、ぜひ単行本化して下さい)。


雪と花/門脇由

2020年8月28日 (金)

「龍と苺」はおすすめ

「龍と苺/柳本光晴」の第一巻(小学館)を読了。これはかなり期待できる将棋漫画が出てきました。

「龍と苺」は週刊少年サンデーで5月から連載が始まりましたが、開始早々、ネット上で盤面のミスを指摘されてしまいました。物語の進行上、主人公の苺(中二)が将棋をやらざるを得なくなるという、大事な場面での致命的なエラーでしたので、大丈夫かよ~と心配する声もちらほら聞こえました。

 

2miss

 

コミック化に際して、その箇所をささっとホワイトで修正して、なかったことにしてもよかったのですが、作者は謝罪コーナーを設けて、「今後このような過ちを2度と犯さぬよう、原因を精査し...」と正々堂々お詫びしました。

一昨日に初めて将棋を教わったばかりの14歳の女の子は、将棋好きの元校長との行きがかり上、大会に出場することになり、アマ四段や元奨にも勝利して決勝戦へ進みます。彼女は一手指すごとに強くなるという設定ですが、初心者がこのように勝ち続けるのはありえません。
荒唐無稽なストーリーだと馬鹿にしてしまいそうですが、作者の腕力で一気に最後まで読ませます。会場の描写やそこに集う将棋愛好家にも目が行き届き、しっかりと描かれています。こういうところをおざなりにしていないことが、本格的な将棋漫画として成立しているのでしょう。また、主人公の生意気な物言いも個性的で、魅力あるキャラに仕上がっていますね。

「龍と苺」はまだ始まったばかりですが、これからの展開がとても楽しみです。

 

Ichigo

 

 

2020年8月10日 (月)

将棋指す獣・第四巻

昨日(8/9)は台風5号の影響で大雨の一日を過ごした。島からコロナウイルスがきれいさっぱり洗い流されていてほしいものだ。

 

Dsc06198-2s

 

「将棋指す獣/原作 左藤真通・漫画 市丸いろは」の第四巻(新潮社)を読了。この漫画の連載が始まった頃は、月刊コミックバンチを購入していた。若者向けの他の連載作品になじめず、値段も700円なので、ちょっときつかった。第一巻がコミック化されて、当分連載の打ち切りはなかろうと安心して、雑誌の購入は止めた。

しかし、この漫画も巻末のお知らせにて、掲載誌での中止が決まったことを知る。「リボーンの棋士」に続いて、将棋漫画ファンには悲しい知らせが続いてしまった。主人公の弾塚光の三段リーグ編入試験の途中での幕引きは中途半端な終わり方になったが、作者は、以降は電子配信にて行う予定とのことなので、魅力的なキャラクター達との再会を楽しみにしている。

 

Dsc06197-2s

 

7月中頃まで新規の感染者がゼロという数字が続き、考えていた将棋イベントを夏休み期間中にやれるかなと思っていたのだが、連休明けからとんでもない状況になってしまった。ウィズコロナという悠長なことはもう言えず、しばらくアンダーコロナでの生活を強いられる。

 

 

2020年6月28日 (日)

「リボーンの棋士」がもうすぐ終わるんだ

「リボーンの棋士」がどう終わるのか気になって仕方ありません。自宅周辺のコンビニを探しましたが、週刊スピリッツ(小学館)は置いてません。8月末に販売される第7巻で終了となりますが、お話はどのようにカウントダウンしているのでしょうか。

第6巻で、将棋界に選ばれし者という設定で聡太クン似のキャラが新登場。その彼が今後メインに描かれると期待していましたが、突然の打ち切り決定に面くらいました。
願わくば、あと3巻分(=30話)は続いてほしかった。それくらいの分量があれば、これまで登場した人物達との関わりを含めて、きれいに着地することも出来たであろうのに。駆け足でストーリーは進んでいるように思いますが、尻切れトンボで終わらないことを願うばかり。

気になるのは、第一話の冒頭シーン。見開きのページに描かれた主人公のドヤ顔の伏線シーンをどう回収するのだろうか。主人公がタイトルホルダー(であろうプロ棋士)に勝った大円団シーンなので、リボーン(Reborn)の意図するところを考えたときに、そこはどうぞよろしくと。

 

Dsc06281-2s

 

「リボーンの棋士」を盛り上げるべく編集部も頑張ったと思います。コミックの帯の宣伝に登場した羽生さんや紅ちゃん。将棋ウォーズのエフェクトに主人公の絵柄が採用されたりと、応援もいろいろありましたが、コミックの売り上げまでには繋がらなかったかな。あっけなく終わってしまうのは本当に惜しい。とてもおもしろいマンガですので、まだの方はぜひどうぞ。

 

2020年6月 7日 (日)

うちゅうの王/佐々木 健


「うちゅうの王/佐々木 健(てんとう虫コミック)」を読了。2007~8年に雑誌「小学5年生」に連載された漫画です。なので、当然、児童向けですが、おもしろかったのでご紹介。

ストーリーはこんな感じ。親の都合で離ればなれになった双子の兄と再会するために、この街へやって来た、子津 宙(ねず・ちゅう)クンが主人公。そこには全国から日本一を目指して小学生棋士が集う”てっぺん”道場があったのでした。将棋の強かった兄なら、ここにいるはずだと目星をつけ、宙クンは入門する。今では道場の王者として君臨する兄と勝負するためには、他の強い相手をなぎ倒していくしかありません。

動きのない将棋を魅せるために、作者が考えた主人公のアクションは、こめかみを指でくるくる。

Dsc06119-2s

対する兄は眉間を指トントン。

Dsc06120-2s


主人公の挫折や復活を目指してのトレーニングがあったりと、物語はテンポよく進みます。お約束の友情シーンでエンディング。コミック1巻ものでしたが、上手にまとめています。棋譜監修は、森内俊之名人(当時)。主人公の熱戦棋譜も解説入りでありますので、2度楽しめますよ。

さて、残念ながら、第10回将棋アマチュア/ジュニア銀河戦がやむなく中止となりました。全国大会はネット対局で行われるので、やれるかなと期待していましたが、やはり対面で行われる地方予選会がネックになったように思います。これで年内の将棋大会は無理そうなので、小学生の将棋ファンが減らないかと心配しています。

藤井七段が史上最年少でタイトル挑戦を決めたりと、巷では将棋熱が盛り上がっているので、もったいないように感じます。なんとかこの火を消さないためにも、連盟がスポンサーとなって、藤井聡太物語のような将棋マンガを少年誌で連載できないでしょうか。


Dsc06121-2s

2020年5月 9日 (土)

「或るアホウの一生」全四巻を再読して

「或るアホウの一生/トウテムポール(小学館)」は、将棋に懸命な主人公やその仲間達が、もがきながらプロ棋士を目指す青春群像劇。紙の本で1~3巻、電子書籍のみで4巻が発行されています。とてもおもしろい作品でしたが、最後まで認知度が低いまま終了してしまいました。

ちょうど一年前に第4巻が電子書籍でリリースされましたが、ぷりうすは、Kindleの充電ケーブルが行方不明になっていたため、しばらく読めずじまい。代用のケーブルを見つけて、やっとダウンロード。これまでちりばめた伏線を回収しながら進む感動の最終巻でした。改めて1巻から読み返してみると、ひとつ伏線を見つけるたびに、なるほどそういうことだったのかとうれしくなるのですが、これから読まれる方のために、ここでは取り上げません。

最終巻は、主人公に将棋を教えた夭逝の天才棋士の美しく儚い人生の物語です。

作者が言うには、あくまで第一部の終了です。いつの日か、第二部が始まることを期待しています。すべて電子書籍になっていますので、巣ごもりの生活が続く今、是非お読み下さい。

以下は過去記事です。

或るアホウの一生/トウテムポール

或るアホウの一生 3/トウテムポール

518bmkddeml

2019年10月19日 (土)

将棋指す獣/左藤真通&市丸いろは

主人公は女性初のプロ棋士を目指す弾塚光。訳あって奨励会を退会するが、もう一度プロへ挑戦しようとアマ大会へ挑む。そこで連勝を続け、ついに日本一となる。次なるステップの三段リーグ編入試験を目指す。

「しょうぎさす・けもの」だとばかり思っていましたが、正しくは「しょうぎさす・けだもの」でした。「獣」は「けもの」と「けだもの」のどちらも読めますが、意味が異なります。「けだもの」なら「人間らしい心をもたない人をののしって言う語」ということにもなります。それほど過酷な勝負の世界に生きる者の物語ということです。

主人公の将棋を観たプロ棋士が「勝つために相手の手を殺し続けた...負けた相手の気力を奪う手を平然と指し続けた... 恐ろしい将棋だ...ケモノなんかじゃねえ...あの女はケダモノだ」と。それを踏まえてのタイトルなのでした。

P1140028-2s

この漫画は、2018年5月に月刊コミックバンチで連載が始まりましたが、先週、待望の第3巻(新潮社)が出ましたので、ご紹介。監修は瀬川昌司六段。主人公以外の登場人物がディフォルメされて描かれており、それが好き嫌いの判断に影響を与えそうですが、キャラ立ちは出来ていると思います。あと全体的に絵が上手いなと。物語もテンポ良く進みます。これからの展開が気になる伏線もいくつかあって、早く続きを読みたいです。第4巻は2020年の4月予定なので、当分はお預け。それまでコミックを何度も読み直します。おすすめの将棋漫画ですので、ぜひどうぞ。

P1140031-2s

2019年9月16日 (月)

雲盗り暫平「お城将棋奇手」/さいとう・たかを

通っている歯医者さんの待合室の本棚には、ゴルゴ13がずらっと並んでいます。同じさいとう・たかを作品の雲盗り暫平シリーズもしっかり常備されています。
将棋マンガを読みたいのだけど、たまたま手にした一冊に将棋のネタを見つけて、思わずにんまり。「次回、来院の際にお返しします」と、雲盗り暫平の第4巻をお借りしてきました。

 

ゴルゴ13は結構読んでいますが、雲盗り暫平(くもとり・ざんぺい)はよく知りません。忍者(?)の暫平が、依頼主から報酬を受けて仕事を請け負うところは、江戸版ゴルゴ13ですが、ちょっとすけべで人情家というあたりは親近感がわいてきます。依頼者からの無理難題を解決して悪を懲らしめますが、今回はお城将棋にまつわる陰謀と策略を暴きます。

 

Za02
Za03

 

将軍吉宗公の御前で若月桂林七段と俵一歩斎七段との間で初の実力名人戦が行われるが、その対局の最中に毒薬で若月七段が殺されてしまう。

 

Za04
Za05

 

その遺恨試合として若月七段の娘が対局することになったが、彼女は将棋をまったく知らないズブの素人。その暫平でさえ、町人相手に王手飛車を喰らう程度のへぼ将棋しか指せません。さて、暫平が衆人環視の中でいかにして娘に将棋を指させて、実力日本一の名人相手の勝負に勝たせるか。その奇想天外なアイデアと行動にはぶっとびました、笑。

 

今から35年前のマンガなのでネタばれはありかなと思いましたが、大衆食堂やマンガ喫茶店には置いてあるかもしれないので、ここでは止めておきます。機会があれば、ぜひどうぞお読み下さい。

 

Za01