漫画

2020年8月10日 (月)

将棋指す獣・第四巻

昨日(8/9)は台風5号の影響で大雨の一日を過ごした。島からコロナウイルスがきれいさっぱり洗い流されていてほしいものだ。

 

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「将棋指す獣/原作 左藤真通・漫画 市丸いろは」の第四巻(新潮社)を読了。この漫画の連載が始まった頃は、月刊コミックバンチを購入していた。若者向けの他の連載作品になじめず、値段も700円なので、ちょっときつかった。第一巻がコミック化されて、当分連載の打ち切りはなかろうと安心して、雑誌の購入は止めた。

しかし、この漫画も巻末のお知らせにて、掲載誌での中止が決まったことを知る。「リボーンの棋士」に続いて、将棋漫画ファンには悲しい知らせが続いてしまった。主人公の弾塚光の三段リーグ編入試験の途中での幕引きは中途半端な終わり方になったが、作者は、以降は電子配信にて行う予定とのことなので、魅力的なキャラクター達との再会を楽しみにしている。

 

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7月中頃まで新規の感染者がゼロという数字が続き、考えていた将棋イベントを夏休み期間中にやれるかなと思っていたのだが、連休明けからとんでもない状況になってしまった。ウィズコロナという悠長なことはもう言えず、しばらくアンダーコロナでの生活を強いられる。

 

 

2020年6月28日 (日)

「リボーンの棋士」がもうすぐ終わるんだ

「リボーンの棋士」がどう終わるのか気になって仕方ありません。自宅周辺のコンビニを探しましたが、週刊スピリッツ(小学館)は置いてません。8月末に販売される第7巻で終了となりますが、お話はどのようにカウントダウンしているのでしょうか。

第6巻で、将棋界に選ばれし者という設定で聡太クン似のキャラが新登場。その彼が今後メインに描かれると期待していましたが、突然の打ち切り決定に面くらいました。
願わくば、あと3巻分(=30話)は続いてほしかった。それくらいの分量があれば、これまで登場した人物達との関わりを含めて、きれいに着地することも出来たであろうのに。駆け足でストーリーは進んでいるように思いますが、尻切れトンボで終わらないことを願うばかり。

気になるのは、第一話の冒頭シーン。見開きのページに描かれた主人公のドヤ顔の伏線シーンをどう回収するのだろうか。主人公がタイトルホルダー(であろうプロ棋士)に勝った大円団シーンなので、リボーン(Reborn)の意図するところを考えたときに、そこはどうぞよろしくと。

 

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「リボーンの棋士」を盛り上げるべく編集部も頑張ったと思います。コミックの帯の宣伝に登場した羽生さんや紅ちゃん。将棋ウォーズのエフェクトに主人公の絵柄が採用されたりと、応援もいろいろありましたが、コミックの売り上げまでには繋がらなかったかな。あっけなく終わってしまうのは本当に惜しい。とてもおもしろいマンガですので、まだの方はぜひどうぞ。

 

2020年6月 7日 (日)

うちゅうの王/佐々木 健


「うちゅうの王/佐々木 健(てんとう虫コミック)」を読了。2007~8年に雑誌「小学5年生」に連載された漫画です。なので、当然、児童向けですが、おもしろかったのでご紹介。

ストーリーはこんな感じ。親の都合で離ればなれになった双子の兄と再会するために、この街へやって来た、子津 宙(ねず・ちゅう)クンが主人公。そこには全国から日本一を目指して小学生棋士が集う”てっぺん”道場があったのでした。将棋の強かった兄なら、ここにいるはずだと目星をつけ、宙クンは入門する。今では道場の王者として君臨する兄と勝負するためには、他の強い相手をなぎ倒していくしかありません。

動きのない将棋を魅せるために、作者が考えた主人公のアクションは、こめかみを指でくるくる。

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対する兄は眉間を指トントン。

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主人公の挫折や復活を目指してのトレーニングがあったりと、物語はテンポよく進みます。お約束の友情シーンでエンディング。コミック1巻ものでしたが、上手にまとめています。棋譜監修は、森内俊之名人(当時)。主人公の熱戦棋譜も解説入りでありますので、2度楽しめますよ。

さて、残念ながら、第10回将棋アマチュア/ジュニア銀河戦がやむなく中止となりました。全国大会はネット対局で行われるので、やれるかなと期待していましたが、やはり対面で行われる地方予選会がネックになったように思います。これで年内の将棋大会は無理そうなので、小学生の将棋ファンが減らないかと心配しています。

藤井七段が史上最年少でタイトル挑戦を決めたりと、巷では将棋熱が盛り上がっているので、もったいないように感じます。なんとかこの火を消さないためにも、連盟がスポンサーとなって、藤井聡太物語のような将棋マンガを少年誌で連載できないでしょうか。


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2020年5月 9日 (土)

「或るアホウの一生」全四巻を再読して

「或るアホウの一生/トウテムポール(小学館)」は、将棋に懸命な主人公やその仲間達が、もがきながらプロ棋士を目指す青春群像劇。紙の本で1~3巻、電子書籍のみで4巻が発行されています。とてもおもしろい作品でしたが、最後まで認知度が低いまま終了してしまいました。

ちょうど一年前に第4巻が電子書籍でリリースされましたが、ぷりうすは、Kindleの充電ケーブルが行方不明になっていたため、しばらく読めずじまい。代用のケーブルを見つけて、やっとダウンロード。これまでちりばめた伏線を回収しながら進む感動の最終巻でした。改めて1巻から読み返してみると、ひとつ伏線を見つけるたびに、なるほどそういうことだったのかとうれしくなるのですが、これから読まれる方のために、ここでは取り上げません。

最終巻は、主人公に将棋を教えた夭逝の天才棋士の美しく儚い人生の物語です。

作者が言うには、あくまで第一部の終了です。いつの日か、第二部が始まることを期待しています。すべて電子書籍になっていますので、巣ごもりの生活が続く今、是非お読み下さい。

以下は過去記事です。

或るアホウの一生/トウテムポール

或るアホウの一生 3/トウテムポール

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2019年10月19日 (土)

将棋指す獣/左藤真通&市丸いろは

主人公は女性初のプロ棋士を目指す弾塚光。訳あって奨励会を退会するが、もう一度プロへ挑戦しようとアマ大会へ挑む。そこで連勝を続け、ついに日本一となる。次なるステップの三段リーグ編入試験を目指す。

「しょうぎさす・けもの」だとばかり思っていましたが、正しくは「しょうぎさす・けだもの」でした。「獣」は「けもの」と「けだもの」のどちらも読めますが、意味が異なります。「けだもの」なら「人間らしい心をもたない人をののしって言う語」ということにもなります。それほど過酷な勝負の世界に生きる者の物語ということです。

主人公の将棋を観たプロ棋士が「勝つために相手の手を殺し続けた...負けた相手の気力を奪う手を平然と指し続けた... 恐ろしい将棋だ...ケモノなんかじゃねえ...あの女はケダモノだ」と。それを踏まえてのタイトルなのでした。

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この漫画は、2018年5月に月刊コミックバンチで連載が始まりましたが、先週、待望の第3巻(新潮社)が出ましたので、ご紹介。監修は瀬川昌司六段。主人公以外の登場人物がディフォルメされて描かれており、それが好き嫌いの判断に影響を与えそうですが、キャラ立ちは出来ていると思います。あと全体的に絵が上手いなと。物語もテンポ良く進みます。これからの展開が気になる伏線もいくつかあって、早く続きを読みたいです。第4巻は2020年の4月予定なので、当分はお預け。それまでコミックを何度も読み直します。おすすめの将棋漫画ですので、ぜひどうぞ。

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2019年9月16日 (月)

雲盗り暫平「お城将棋奇手」/さいとう・たかを

通っている歯医者さんの待合室の本棚には、ゴルゴ13がずらっと並んでいます。同じさいとう・たかを作品の雲盗り暫平シリーズもしっかり常備されています。
将棋マンガを読みたいのだけど、たまたま手にした一冊に将棋のネタを見つけて、思わずにんまり。「次回、来院の際にお返しします」と、雲盗り暫平の第4巻をお借りしてきました。

 

ゴルゴ13は結構読んでいますが、雲盗り暫平(くもとり・ざんぺい)はよく知りません。忍者(?)の暫平が、依頼主から報酬を受けて仕事を請け負うところは、江戸版ゴルゴ13ですが、ちょっとすけべで人情家というあたりは親近感がわいてきます。依頼者からの無理難題を解決して悪を懲らしめますが、今回はお城将棋にまつわる陰謀と策略を暴きます。

 

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将軍吉宗公の御前で若月桂林七段と俵一歩斎七段との間で初の実力名人戦が行われるが、その対局の最中に毒薬で若月七段が殺されてしまう。

 

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その遺恨試合として若月七段の娘が対局することになったが、彼女は将棋をまったく知らないズブの素人。その暫平でさえ、町人相手に王手飛車を喰らう程度のへぼ将棋しか指せません。さて、暫平が衆人環視の中でいかにして娘に将棋を指させて、実力日本一の名人相手の勝負に勝たせるか。その奇想天外なアイデアと行動にはぶっとびました、笑。

 

今から35年前のマンガなのでネタばれはありかなと思いましたが、大衆食堂やマンガ喫茶店には置いてあるかもしれないので、ここでは止めておきます。機会があれば、ぜひどうぞお読み下さい。

 

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2019年3月21日 (木)

くすぶりの龍/木村栄志

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昭和の将棋漫画に関心があります。今ではすっかり洗練された将棋の世界ですが、あの時代はまだまだ荒っぽかったようです。
古書店でこの漫画を見つけて、さっそく購入しました。DVを暗示させる表紙の絵で現代ではダメだなと。当ブログには学生さんや女性の読者もいらっしゃるようなので、自主規制して進めます。
「昭和43年、大阪ミナミに”くすぶりの龍”という若い賭け将棋の真剣師がいた」というコピーで始まります。その前に「くすぶり」って何だろうと、その言葉について調べました。「燻り」の意味はというと、”評価が低く、活動も注目されないさま”とか”物事がうまくいかずに停滞すること”です。
これでなんとなく、賭け将棋を生業としながら冴えない人生を歩んできた主人公の物語だと分かります。ちなみに主人公の棋力はというと、元奨三段にはかなわないくらいの設定だそうです。詳しくは、「棋書ミシュラン」さんにありますので、そちらをどうぞ(これはダメだろうというシーンがあるのですが、あちらでもふれてません)。
「生涯を賭けて戦った将棋がある。愛する女のために」とのことですが、実際は、盤外戦術により仇討ちに成功したわけで、感心できる勝ち方ではありません、笑。それでも、因縁の相手を23手詰めで追いつめるシーンは、将棋の勉強になりました。棋譜監修は中田功五段(当時)です。

 

 

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主人公の生き様に共感はできませんが、昭和の劇画らしい泥臭いストーリーは懐かしく、楽しく読ませていただきました。

 

 

2019年2月10日 (日)

ひらけ駒!return/南Q太

2年前に「ひらけ駒!/南Q太」のレビューを書きましたが、いまだにこの記事は読まれているようです。連載は2012年に突然休止となって、再開されないまま過ぎていたので、とうに打ち切りになったものだとばかり思っていました(コミックは8巻まで刊行されており、電子書籍で読めます)。

このマンガの面白いのは、将棋を始めて夢中になっていく我が子に振り回されながらも、母親がしっかりと息子を応援するところや、彼女自身がやがて将棋の虜になっていく過程を生き生きと描写しているところでした。

惜しまれつつ中断していた作品でしたが、その再開を待ち続けていたファンやこのマンガの評判が気になっている方がまだたくさんいらっしゃたようです。昨年、ネット連載ながら、[return]の形を取りながら「ひらけ駒!」が再開されたことを知り、とても喜びました。

前作の続きではなく、主人公の宝クン(小3・8級認定)が将棋を始めた頃からのリメイクというかたちで始まりました。休止になってからの続編ではありませんでしたが、ぷりうすにとって大切な作品が、まだ終わっていなかったという喜びのほうが大きいです。

このたび、めでたくコミック第1巻(講談社・モーニングKC)が刊行されました。1年に1冊というスローペースのようですが、何度でも繰り返し読める作品なので、あまり気にしていません。この素敵な作品が続くように、応援したいと思います。

 

 

 

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2018年9月21日 (金)

リボーンの棋士/鍋倉夫

将棋漫画の「リボーンの棋士」を読みたくて、週刊スピリッツ(小学館)の定期購読を始めました。

 

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主人公は奨励会を年齢制限で退会した青年。挫折から立ち直ったつもりでしたが、将棋への想いを断ち切ることが出来ずに、悶々として暮らしていました。あるきっかけから、「やっぱり将棋は楽しいです!!」と再び、目覚めることになりました。町道場で根暗な元奨の友人と再会したり、親が奨励会受験を許さなかった現役アマ王者が登場してきたあたりから、彼らとの絡みでストーリーが膨らんできました。

第3話から棋譜監修に鈴木肇の名前が記載されるようになりましたが、その鈴木さんは先日の第72回アマ名人戦・全国大会で優勝された方です。元奨励会員で、現在は神奈川県内で将棋教室を開催されています。「リボーンの棋士」の主人公と鈴木さんのイメージがどことなく重なってしまいますが、今後の展開が益々楽しみです。今月下旬には、待望のコミック第1巻が出ます。

第10・11話で三段リーグの紅一点と練習対局の場面があります。主人公の先手で、▲7六歩△3二飛▲2六歩に対して△3四歩という、セオリーを無視した手を指されて、主人公が考え込みます。この続きとして以下の場面が描写されますが、ここでうん?悩んでしまった。

 

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「飛車があった場所に、角が...」「飛車と角が入れ替わった...?」とセリフがあるのですが、どうしてこうなったのか、そこまでの手順が分からない。息子に「この画って、ミスってない?」と訊いたら、そんなことはありませんでした。

(△3四歩の局面から)▲2二角成△同飛▲6五角△7四角▲同角△同歩▲5五角△8二角▲2二角成△同銀という手順で進んだら、この局面になるそうだ。この△3四歩は数年前に管井先生が指していて、初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△3二飛という手順もあるとのことでした。その4手目△3二飛戦法を今年も管井先生が採用して勝利していることを教えてもらいました(対行方八段戦・2018年5月)。なるほどなあ。これを知っていたら、このシーンで悩むことなく、にやっと楽しめたのですね、汗。

「リボーンの棋士」が将棋ファンに支持されて、長期連載されるように応援しています。

2018年3月 3日 (土)

王将厳流島/村岡秀一&北山茂樹

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今週はきつかった。最初はくしゃみと鼻水程度の軽い風邪でしたが、治りかけに油断したせいでぶり返して、今度は悪寒と高熱に3日間苦しみました。2度の検査でもインフルエンザではないということでしたが、いや~辛かった。季節の変わり目、皆様も体調にはくれぐれも気をつけてください。

前回は「賭け将棋一番勝負」をご紹介しましたが、なんとこの漫画には続編があったのです。「王将厳流島/村岡秀一&北山茂樹(桃園書房)」がそれ。前作はコミック社から刊行されており、本作は出版社が異なりますが、前作の翌年に発行されていました。ストーリーも、真剣師の早坂史郎の放浪の旅が引き継がれていました。

過去に結婚の約束までしながら訳あって果たせなかった、元恋人が3人も登場してきます。いったい何人と付き合っていたのでしょうか。うらやましいほどのもて男なのです。
日本中の真剣師達を配下に収めて、闇の棋界を制覇する野望を抱く謎の金持ちが登場したりと、今後どのように展開していくかと益々期待したのですが、最終話の内容から判断すると本作品で完結した模様。

男も惚れる早坂のかっこ良いところをご紹介して、本日はお終にします。いつか決勝戦では、こういう風に勝ってみようと思っています、笑。

 

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