「龍と苺」に惹かれるばかり
一昨日は巻き返しを期待したが、史上初の「女性棋士」誕生はならなかった。やむなく投了を告げる場面で、ぷりうすの目は潤んでいた。里見さんに続く女性を期待する。

マンガの世界では、苺ちゃんの快進撃が止まらない。第9巻では、竜王戦の本戦トーナメント2回戦の様子が描かれる。勢いのある若手強豪に苺ちゃんが取った作戦とは?お笑い多めの本巻は、もう3回読んだ。

この「龍と苺」、もし男子中学生を主人公にしてスタートしていたら、どれほど注目されただろうか。いくらプロ棋士相手に勝ち進んだとしても、藤井聡太という天才が大活躍している現実の世界と比べて、インパクトはいささか弱い。
意表を突いて女子中学生を主人公に据えたと思うが、苺ちゃんが竜王戦を勝ち進み、棋士になるかというと、そうならないように思う。結末がどうなるかネットでは話題になっているが、彼女の性格やこれまでの言動と行動からして、意外とあっさり将棋を止めそうな気がする(作者は読者の予想を超えて物語を展開してきたので、エンディングの予想ははずれるだろうなあ)。とにかく、目が離せないマンガであることは間違いない。